第57期王位戦七番勝負第1局 Feed

2016年7月 5日 (火)

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図の38手目△8一飛の局面で18時になり、羽生王位が39手目を封じることになりました。
18時12分ごろ、羽生王位は24分使った末に39手目を封じる意思表示をしました。
1日目の消費時間は▲羽生3時間36分、△木村4時間16分。対局は6日9時に再開します。

3817時48分、後手がこのまま封じると思われたところで、木村八段が△8一飛を着手しました。
「少し意外でしたが、封じる場合は記録係に封じ手の図面を書いておくように指示するのが普通ですので、その指示をしていなかったなら羽生王位も相手が指すことは予想していたと思います」(北浜八段)

とはいえ、このタイミングだと18時を回ってすぐに封じない可能性も高いと思われます。この場合、封じる側は持ち時間のある限り、どれだけ考えても問題ありません。

36図は16時15分頃の局面。1手前の▲2六飛で前例の▲木村-△豊島戦(今期王位戦挑戦者決定戦)を離れて、未知の局面に入っています。
石田九段は「歩得だし、先手を持ってみたい」と評しています。ツイッター解説の窪田七段も「先手やや有利」の評価を付けました。

Img_3239木曽川支流の郷瀬川。犬山城の東側を流れている。

長野県木曽郡を水源とする木曽川は、岐阜県美濃加茂市で、飛騨山脈を源流とする飛騨川と合流し、愛知県犬山市を経て、三重県桑名市に達して伊勢湾に注ぎます。
古い時代には、近くを流れる揖斐川、長良川と合流、分岐を繰り返していましたが、江戸期から行われた改修により現在では分岐されています。その名残もあって、揖斐川、長良川も含めて木曽川水系とされており、その流域面積は全国で5番目の広さを誇ります。
犬山城付近では伝統的なアユ漁の「木曽川うかい」が行われており、観光の目玉の1つとなっています。

Img_3167犬山遊園駅近くに掛かるツインブリッジ上から見た木曽川。正面対岸は伊木山、川を挟んで左が国宝の犬山城。

Img_3134名鉄犬山ホテル側から見たツインブリッジ。

Img_3156ツインブリッジのたもとに「木曽川うかい(犬山うかい)」の船乗り場がある。

Img_3175奇岩の名勝。

Img_3143大きなコイが悠然と泳いでいた。

20160705_ishida1 (モニターを見て、検討する石田九段。「△3五歩に▲5六飛とするのかねぇ」)

20160705_tousuika1 (木村八段のおやつ「桃酔菓」が控室にも運ばれた)

20160705_kitahama1 (「甘くて、おいしいです」と北浜八段)

20160705_kitahama2 (北浜八段は2日目の大盤解説会用に色紙を揮毫した)