15時を回り、対局者におやつが運ばれました。羽生王位は「黒ごまプリン」と「日本茶」、木村八段は「桃酔菓（とうすいか）」と「ホットコーヒー」。桃酔菓は犬山特産の桃を一つ丸ごと蜜漬けにした夏の銘菓とのことです。

黒ごまプリンと日本茶。

裏側から見たところ。

桃酔菓とコーヒー。

14時30分過ぎの局面。手順は異なりますが、現局面は今期王位戦の挑戦者決定戦▲木村一基八段－△豊島将之七段戦と同一局面になりました。その将棋は図から△２三銀に対して▲２四歩と打って局面が動いています。木村八段の快勝譜でしたが、後手を持ってやってみたい順があったということかもしれません。
第57期王位戦挑戦者決定戦

自身が先手を持って快勝した将棋の後手番に誘導した木村八段。

本局に使用されているのは、中山則男指導棋士六段が所有する秀峰師作の菱湖書。糸柾のスッキリとした木地に細めの菱湖の書体が調和しています。

木村八段は５分前には着座していた。羽生王位は再開の１分前に入室。

再開からほどなくして木村八段は△７四歩を着手。

それを見た羽生王位が前傾姿勢になった。

12時30分、図の局面で木村八段が１時間15分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生１時間６分、△木村２時間９分。昼食の注文は羽生が「ビーフカレー」、木村が「白帝ラーメン（醤油）・おにぎり（鮭・梅）付き」。対局は13時30分に再開されます。

ビーフカレー。付け合わせにらっきょう、福神漬け、オニオンチップ、サラダとデザートも。

白帝ラーメン（醤油）。おにぎり（鮭・梅）は海苔を巻いて食べる。

昼食休憩中の対局室。

昼食休憩時の盤面（手前が羽生王位側）。

（熟考する木村八段）