第56期王位挑戦者決定戦 Feed

2015年6月 8日 (月)

6917時を過ぎました。69手目までの消費時間は▲菅井2時間14分、△広瀬3時間22分。広瀬八段は残り1時間を切っています。時間に関しては菅井六段ペースでしょうか。
図の局面は△6四馬が先手玉をにらんで好位置に見えますが、▲7六飛と馬取りで逃げられたときにどうするか。以下(1)△8八馬は▲7三歩で▲8一飛の筋を狙われます。(2)△8九馬は△9九馬と香を取ったときに8八歩が馬の利きを止めています。

(牛蒡)

63乱戦模様で始まった本局ですが、60手を超えても終盤戦に入る気配はありません。控室の評判は「いい勝負」。

B299 (本日15時、気象庁は関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した)

(牛蒡)

61△8六歩▲8三歩成△同馬▲8八歩で図の局面。8筋の歩は後手が利かした格好です。控室を訪れた佐藤紳哉六段は▲8八歩について「ちょっとつらいような」とつぶやきました。

B296 (佐藤紳哉六段)

(牛蒡)

50後手が飛車馬交換を強要して図の局面。この瞬間は後手の1歩得が消えていますが、△6五桂で歩を取りながら桂をさばく順もあり、先手はあまりゆっくりとはできません。
菅井六段は図から▲5二歩と打ち込んで攻めの姿勢を見せました。以下△5二同金寄は▲同飛成△同金▲7一飛があります。後手は5筋突破を防ぎつつ、自陣に飛車を打ち込まれないように対応する必要があります。

B239 (昼食休憩明け直前の広瀬八段)

(牛蒡)

41伊藤真吾五段と藤田綾女流初段が控室を訪れました。
図から(1)△8二歩は▲9五歩でどうするか。そのまま▲9四歩△同歩▲同馬と進むと先手十分です。そこで示されたのが(2)△5一飛▲9五歩△8二馬。これは△7一馬の活用をみた順で、△8二馬に対して▲8三歩成は△同馬▲6三馬△8四歩で受け止めます。
実戦は(3)△7四歩という強気な一手が指されました。これも馬の活用を考えた手で、▲7四同歩には△7六歩▲同馬△7四馬▲7五歩△7三馬で7筋に転回できます。

B283 (伊藤真吾五段)
B273_2 (藤田綾女流初段)
B269_2 (二人とも振り飛車党。先手を持ちたいと話している)

(牛蒡)