第55期王位戦七番勝負第4局 Feed

2014年8月19日 (火)

18時からJR九州ホールで前夜祭が行われました。

B053 (主催者あいさつ 川崎隆生 西日本新聞社代表取締役社長)

【川崎社長あいさつ】
第3局は王位戦では初めて、タイトル戦全体では22年ぶりの持将棋でした。九州では第4局が行われることが多く、2-1や3-0と差がつくものですが、今回はイーブンで再スタートする意味がある第4局と思っています。
うちの将棋記者によると、羽生さんは勝ちになると手が震え、木村さんは勝ちと読むと表情が渋くなるそうです。それらが、どちらにいつ出るか楽しみにしています。

B081 (開催市代表あいさつ 大野利久 福岡市副市長)

【大野副市長あいさつ】
全国に1200万人が将棋を指せるそうですが、多くの方が固唾を飲んで見守っていることでしょう。いやがおうにも期待が膨らみます。
福岡について触れると、福岡市が誕生して今年で125年、当時5万人だった都市は現在では150万人を超えました。

B101 (来賓あいさつ 青柳俊彦 九州旅客鉄道株式会社代表取締役社長)

【青柳社長あいさつ】
JR九州は観光列車を運行していますが、ご乗車された方は、九州の人はあたたかいもてなしてくれると喜んでいます。
対局者のお二人は明日のことを考えているような厳しい表情ですが、九州のもてなしとおいしい食事をいただいて、明日に備えてほしいと思っています。

B062 (前夜祭はバイキング形式。多くの人が集まった)

(文章書き起こし=銀杏 写真=牛蒡)

検分後に対局者と立会人による揮毫が行われました。

A284 (羽生王位の揮毫。奥は棋具を提供してくださった江藤さん)

A323 (木村八段)

A367 (深浦九段)

A372 (両対局者は、自身の内面を意識した言葉を色紙に書いた)

(牛蒡)

お伝えしたように、本局の使用駒は児玉龍児師作、巻菱湖書の駒ですが、残り2組の駒もすばらしい物でした。3組まとめてご紹介します。

A307 (児玉龍児師作、巻菱湖書。飴色の美しい駒だった)

A311 (竹風師作、菱湖書)

A315 (江陽師作、宗歩好)

A318 (宗歩好は双玉のはずが、この駒には王将もあった。実に贅沢な駒だ)

(牛蒡)

福岡に入った対局者は「はかた伝統工芸館」を訪れた後、ホテル日航福岡で検分を行いました。対局上はホテル12階の和室。盤、駒、駒台は、地元の愛棋家である江藤寿展さん所蔵の品です。用意された3組の駒のうち、児玉龍児師作、巻菱湖書の駒が選ばれました。

A234 (第4局の先手は木村八段)

A215 (羽生王位は後手番となる)

A236

A257

A228 (左から斎藤五段、畠山鎮七段、深浦九段)

A197

A244 (3組の駒。使用駒は「どれでも構いません」と両対局者)

A250 (最終的には立会人である深浦九段が使用駒を決めた)

A369 (検分後の対局室)

(牛蒡)

羽生王位、木村八段、鈴木女流二段、それに関係者一行は羽田から空路で福岡に入りました。これとは別に深浦九段が一足先に現地入り。畠山鎮七段と斎藤五段は関西からの移動です。

A030 (羽田空港ロビーで談笑する羽生王位

A023 (東京は快晴だった)

A039 (急ぎ足で福岡空港を出る木村八段)

A035 (福岡は雨が降っていた)

(牛蒡)