図は14時45分頃の局面。
△6二飛に行方八段の手がぴたりと止まりました。
前手▲6四歩を「筋の手で、△5三金にはこう指してみたい手なんですよね」と解説するのは船江五段。取られそうだった歩を攻めの拠点にする味のよい一手です。また、▲6三歩成△同金とすれば、△5三金と上がった手を無駄な一手にすることもできます。
ところがそれに対する図の△6二飛も先手の動きを利用した味のよい一手。次に△6四飛と払う形になれば飛車が3四銀をにらむ形になり、後手の駒がさばけてきます。
控室の継ぎ盤では先手にいい順がないか調べられていますが、攻めるのが難しいのか指し手はあまり進んでいません。香川女流初段と藤原三段の継ぎ盤では▲2二歩△同玉▲4四角△同金▲6三歩成△同飛▲4一角の変化が並びましたが、この順は「△6四飛で後手よし」という結論になりました。▲4一角は▲2四飛△同歩▲2三銀打の狙いですが、△6四飛と浮けば▲2四飛に△3四金(A図)で受かります。(棋譜コメントより)
井上九段は「一気によくするような手順は難しいので、悪くならないような、ぼんやりした手を指すかもしれません」と今後の展開を予想しています。
(香川女流初段と藤原三段。師匠の森信七段も横から検討に加わる)
(若葉)
第54期王位戦七番勝負第2局 
2013年7月24日 (水)
控室(7)
船江五段に続いて小林健二九段、酒井順吉七段も控室を来訪しました。
小林健九段は徳島県徳島市「渭水苑」で行われる第5局の立会人を務めます。
酒井七段は2年前にここ有馬で行われた第52期王位戦七番勝負第2局で副立会人を務めていました。
控室にはベテラン、若手棋士、女流棋士、奨励会員と多様な検討陣がそろいました。
(小林健九段)
(継ぎ盤の側に座って早速検討に加わる酒井七段。
「あ、先生すいません」(席を譲る井上九段)
「わしは横で見てるだけや」(酒井七段))
(酒井七段の差し入れ「大栄堂」の生菓子。酒井七段の地元・明石の銘菓である)
(継ぎ盤では師弟戦が実現。
「師弟戦やってくださいよ」(小林健九段)
「よし、来い!」(井上九段))
(若葉)
控室(6)
対局再開
午後のスケジュール
09:00 対局再開
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
?:? 終局
(若葉)