陣屋ロビーにはパンフレットが置かれている。これには陣屋の自然と歴史について書かれてあり、また広げると陣屋全体の見取り図になる。今回はこのパンフレットに紹介されていることを中心に、陣屋の魅力を紹介していこう。

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10時になり、おやつが対局室に運ばれた。広瀬王位のメニューは和菓子とコーヒー、羽生二冠はコーヒーのみ。

（広瀬王位のメニューは和菓子とコーヒー）

（羽生二冠はコーヒーのみ）

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図は10時20分頃の局面。羽生二冠が△３二飛と三間飛車に振ったところだ。３筋の歩を伸ばしたからには自然な位置だが、▲６五角が見えている。仮に▲６五角と打てば、後手は△５四角と受ける。以下(1)▲８三角成△２七角成は、３筋の歩が伸びている分後手が得をする。そこで(2)▲５四同角△同歩▲３八金が予想されている手順。先手がただ手損したようだが、５筋の歩が動いたことは、後手にとって将来のキズにつながる可能性もある。角交換型の将棋は、単純な手の損得勘定が通用しないのだ。
すでに局面は定跡を離れ、構想力が問われる将棋になっている。これまで一日目から早い展開が続いていた本シリーズだが、本局はじっくり時間を使い合うことになりそうだ。

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広瀬王位が初手を指してから、羽生二冠はゆったりと時間をおいて次の手を指した。

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対局が始まってしばらく、広瀬王位は目を閉じて呼吸を整えていた。1分ほど経過した後だろうか、広瀬王位の手が伸びて歩をつかむ。初手▲７六歩を指したあと、駒が指から離れず向きが少し乱れてしまった。

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二人が駒を並べ終え、対局室に集った人々が開始を待つ。やがて塚田九段が対局開始を告げ、一礼。第6局が始まった。

（対局開始直前、盤側を見やる羽生二冠）

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