第51期王位戦七番勝負第2局
2010年7月27日 (火)
封じ手 (1)
18時、広瀬六段が封じる
考えどころを迎える。このまま封じ手か
図は17時20分頃の局面。深浦王位がかねてからの狙いだった端攻めを実行した。検討陣からは「これは封じ手にしたいね」との意見が。理由を尋ねると、「ここは考えどころですよ。たくさん考えたい」と勝浦九段が答えた。「手の組み合わせが難しい」と頭を悩ませている。「ここは封じ手でなくても長考したいところです」とは島九段。有力な手が何通りもあり、それらが全てかなり深くまで読み進められるようだ。
例として指し手の候補を挙げてもらうと、(1)△7五歩、(2)△3五歩、(3)△5六歩、(4)△5五金、(5)△3四歩。すらすらとこの5つが出てきた。(1)△7五歩は守りを重視する手。先手の角道を遮断して端攻めを緩和する、(2)△3五歩は反撃重視の手。▲同飛ならば△5六歩、▲5六飛ならば△3二飛の狙い。このほか3つの手も合わせて、パッと見では優劣がつけられない。「パッと見で(優劣が)ついたらタイトル取れるね」と勝浦九段が笑う。
控え室の検討陣は、ここで封じ手になるだろうと予想している。封じ手の定刻は18時。
(文)