第51期王位戦七番勝負第2局 Feed

2010年7月27日 (火)

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(深浦王位が封筒を広瀬六段に返し、広瀬六段が立会人の島九段に封筒を預ける)

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(駒を片付ける)

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(一礼して、一日目が終了)

086
(深浦王位が退室した後、広瀬六段は棋譜用紙を確認していた)

(文)

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(広瀬六段は別室で封じ手の記入中。深浦王位(右)と立会人の島九段(左)らが対局室で広瀬六段を待つ)

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(深浦王位)

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(広瀬六段。封じ手を記入した封筒を手にしている)

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(封じ手を立会人に預ける前に、深浦王位が封筒に署名をする)

(文)

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図の局面で広瀬六段が次の手を封じて一日目が終了した。ここまでの消費時間は▲深浦3時間20分、△広瀬4時間10分。

阿部四段は「現局面は難解ながら居飛車を持ってみたいです。穴熊が完成したところでは振り飛車満足かと思っていましたが、ずっとバランスが取れていたようです」と現在の形勢を評価。封じ手については、「△6六歩があるかもしれません。▲同角は△6五金なので▲同飛ですが、△5六歩と打ち▲同飛に△6五金▲3六飛△5六歩となれば振り飛車有利です」と、△6六歩を本命と予想。

二日目は明日28日(水)9時より。

(文)


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図は17時20分頃の局面。深浦王位がかねてからの狙いだった端攻めを実行した。検討陣からは「これは封じ手にしたいね」との意見が。理由を尋ねると、「ここは考えどころですよ。たくさん考えたい」と勝浦九段が答えた。「手の組み合わせが難しい」と頭を悩ませている。「ここは封じ手でなくても長考したいところです」とは島九段。有力な手が何通りもあり、それらが全てかなり深くまで読み進められるようだ。
例として指し手の候補を挙げてもらうと、(1)△7五歩、(2)△3五歩、(3)△5六歩、(4)△5五金、(5)△3四歩。すらすらとこの5つが出てきた。(1)△7五歩は守りを重視する手。先手の角道を遮断して端攻めを緩和する、(2)△3五歩は反撃重視の手。▲同飛ならば△5六歩、▲5六飛ならば△3二飛の狙い。このほか3つの手も合わせて、パッと見では優劣がつけられない。「パッと見で(優劣が)ついたらタイトル取れるね」と勝浦九段が笑う。
控え室の検討陣は、ここで封じ手になるだろうと予想している。封じ手の定刻は18時。

(文)

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図は17時前の局面。広瀬六段が角頭の弱点を狙って5筋の歩を突き捨てたところ。継ぎ盤では▲5五同歩△3二飛▲同飛成△同銀▲9四歩△同歩▲9三歩△同香▲8五桂△5六歩▲9三桂成△同桂▲4六角(参考図)という手順が並べられた。
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「次の突き出し(▲5四歩)が味いいね」と勝浦九段。「さすがに無理筋ですか」と島九段もうなずく。「でも仕掛けたってことは動くんだよね。どうするんだろう?」といぶかしがる一同。

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(検討の継ぎ盤を見つめる島九段(左)、豊川七段(右))

モニタを見つめていると、17時頃、深浦王位の手が伸びる。▲5五同歩と応じたのだ。そこからすぐに広瀬六段の柄が伸びて、△6四金と着手。金を攻めに参加させ、5筋(角頭)と7筋(桂頭)に狙いを定めた。

(文)

控え室では勝浦九段、豊川七段が検討を行っている。深浦王位(先手)側を勝浦九段が、広瀬六段(後手)側を豊川七段が担当して対局さながらの検討だ。途中で豊川七段が盤を回し、担当を逆にして検討。勝浦九段が「突いてもだめかあ」「困ったなあ」「……困ったなあ」とぼやいている。駒を持つと、いつの間にか二人の表情が真剣さと好奇心の入り交じったものへと変わっている。これも棋士の性(さが)か。

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(検討を行う勝浦九段(左)、豊川七段)

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(勝浦九段。広瀬六段の師匠)

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(豊川七段。検討といえど駒を持つ手は真剣そのもの)

(文)