2026年8月

2026年8月26日 (水)

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上図は▲8四歩と垂らした局面。ここで△8一飛は▲8三角で、(1)△8二玉には▲9五歩、(2)△7一玉には▲2四飛で先手がよさそうと言われていました。ここで誤ると悪くなってしまうため、残り時間が減るのは承知で封じ手まで考えるかと言われていましたが、伊藤二冠は△6五歩と指しました。

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▲6五同歩は△同桂で、玉が7三に行く余地ができて受けやすくなります。

「すごい。すごいなー。すごいなー。いやー、すごいなー。受けて立つっていう手じゃないですか。すごいなー」(藤井奈々女流初段)


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(指したことに驚きの様子を隠せない武市三郎七段と中田功八段)

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上図は伊藤二冠が8一にいた飛車を2一に回った局面。△2五歩と突く手があるので、▲2六歩の可能性もあると言われていた局面です。


ここで、藤井王位が指したのは、▲8六歩!

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後手に歩が入れば△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩攻めがあると言われたところに、先手から強烈な頭突きを繰り出しました。△8六同歩に▲8四歩と垂らし、▲8三角を狙います。▲8四歩に△8一飛と受けても▲8三角がありそうです。これは後手の銀が4二から6二に移動したのをとがめた手順と言えそうです。

中田功八段はしきりに「これは指せない。すごい手を見ました」と感心しています。

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(渭水苑が洋風レストランになった今期は、控室は椅子席が用意されている。中田功八段と藤井奈々女流初段は▲8六歩を見て、モニターの前に駆け込んだ)

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(モニターを見ながら口頭で検討する)

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上図は6八から7七に金を上がった局面。1時間42分の長考でした。本局も1日目の午後は長考合戦でスローペースになりました。武市三郎七段は「間合いの計り合いですね」と話します。

千日手なら後手の作戦成功と見られる展開ですが、中田功八段は「先手は堅いし、1歩持っているし、千日手にはできない」と話します。ただ強引な打開では、△8六歩▲同歩△8五歩の継ぎ歩攻めを与えます。

「次は▲7八金~▲7七桂でしょう」と中田八段は打開の可能性を示します。▲9八香~▲9九飛の地下鉄飛車の狙いです。後手の銀が4二から6二まで来たので、9筋を攻めたときに銀が4二にいたときと比べると当たりが強くなっています。

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(検討する中田功八段と武市三郎七段)