長考していた藤井王位、8筋は手抜きで▲9二銀(69手目)と攻めました。意外な一手にやはり控室は騒然としましたが、△8二飛▲8三角△同飛▲同銀成△同玉▲7一飛と進めば、▲9二角△8二飛▲8三銀の変化と合流します。銀損の強攻ですが、強引に飛車を取って継ぎ歩攻めを緩和しながら、後手玉を不安定にさせて実戦的です。森内九段は「すぐには終わらない順を選んで粘りに出ている」と話しました。△8二飛はほとんどこの一手で伊藤二冠がすぐに指すと、藤井王位は▲4九飛。またも意外な手が飛び出します。
強力な馬の位置を変えようという手ですが、△3六馬と逃げられると金に当たってくるため、かえって駒の働きがよくなる可能性もあります。神谷八段は「ほんとに得なのかね」と首をかしげていました。




