2025年8月27日 (水)

終局直後

Go01 (主催者からインタビューが行われた)

──1日目を振り返って。
永瀬 ▲3一角(69手目)までは予定ではあったのですが、△5三角(74手目)の局面が見通しが立たなかったので、封じ手となりました。

──2日目の午前中の進行は。
永瀬 (75手目から)▲7五歩△同歩▲7六歩は昨晩考えた手順ではあったのですが、速い手ではないので、間に合うかどうか読みを入れていました。

──78手目△8六桂の局面はどのように見ていましたか。
永瀬 ▲8六同歩△同歩▲7五歩△8七歩成▲8二歩の展開は激しいので、こちらも危険な形なのかなと思いながら指していました。

──最終盤の局面は。
永瀬 正確に形勢判断ができていたかは分かりませんが、▲7三歩成(89手目)や▲5三竜の含みが多いので、攻防手が発生しやすく、▲7一銀(91手目)と打って速度は上回っているかなと思いました。

──改めて一局を振り返って。
永瀬 角換わりの対右玉の将棋で、とても重要な局面が多かったのかなと思います。途中までは予定ではあったのですが、難しい局面が多かったのかなと思います。

──次戦に向けて。
永瀬 もう一局指せますので、精一杯準備して頑張りたいと思います。

Nagase07 (2連勝と巻き返した永瀬拓矢九段)

──1日目を振り返って。
藤井 かなり激しい展開になったのですが、ちょっと△9五歩(66手目)の端攻めが、それほど威力がないのが誤算で、▲3一角と打たれた局面は苦しくしたかなと感じていました。

──74手目△5三角から▲7五歩で玉頭戦になった辺りは。
藤井 △5三角に▲2二竜とか、先手に有力な手が多いかなと思っていたのですが、▲7五歩△同歩に▲7六歩で急所を突かれて速度負けしているかなと思いました。▲7六歩で確実な攻めを見せられて、粘りにいく手が難しい状況になってしまったかなと思います。

──△8六桂と打ったところは。
藤井 と金を作る展開にはなったのですけど、最後は攻防手で受けられてしまう形なので、見切られてしまっている展開かなと思いました。

──改めて一局を振り返って。
藤井 1日目の時点で苦しくしてしまったので、形勢判断が甘かったかなと思いますし、課題の残る一局だったと思います。

──次戦に向けて。
藤井 前局、本局と内容のよくない将棋が続いてしまったので、まずはそういったことがないように、終盤まで難しい局面が続くような将棋が指せるように、第6局に向けて取り組んでいきたいと思います。

Fujii06(藤井聡太王位は力を出せなかった)

(書き起こし:夏芽)