2025年5月 7日 (水)

優勝、残留争いの状況

 挑戦者決定リーグは、紅白それぞれ6人ずつに分かれており、各組の1位が挑戦者決定戦に進みます。また、リーグに残留できるのは各組2位まで。3位以下の計8人は来期予選からの出場となります。

 優勝者、残留者はリーグ戦の成績で決定します。4勝1敗の1位が複数人出た場合は後日プレーオフ。3勝2敗が複数人出た場合は、リーグ上での直接対決の結果を優先し、それでも同じ場合は前期の王位戦の成績を優先します。

【紅組】

氏名 勝数 負数
渡辺明九段
大橋

佐々大

佐々勇

丸山

八代
佐々木大地七段
八代

渡辺

大橋

佐々勇

丸山
八代弥七段
佐々大

佐々勇

丸山

大橋

渡辺
大橋貴洸七段
渡辺

丸山

佐々大

八代

佐々勇
佐々木勇気八段
丸山

八代

渡辺

佐々大

大橋
丸山忠久九段
佐々勇

大橋

八代

渡辺

佐々大

 紅組は、佐々木勇気八段と大橋貴洸七段が3勝1敗で並んでおり、本日の▲大橋-△佐々木勇戦の勝者が優勝となります。2位については、本日不戦勝の八代弥七段と、佐々木勇-大橋戦の敗者、丸山-佐々木大戦の勝者の3人が3勝2敗で並ぶことになり、以下の4つのケースが考えられます。

  • 佐々木大七段、八代七段、大橋七段の3人が3勝2敗
  • 佐々木大七段、八代七段、佐々木勇八段の3人が3勝2敗
  • 八代七段、大橋七段、丸山九段の3人が3勝2敗
  • 八代七段、佐々木勇八段、丸山九段の3人が3勝2敗

 これら4つのケースすべて3者の直接対決は1勝1敗となります(例:佐々木大七段、八代七段、大橋七段の3人が3勝2敗で並んだ場合、リーグの直接対決は、佐々木大○-●八代、八代○-●大橋、大橋○-●佐々木大)。

 前期の王位戦の成績は、佐々木大七段がリーグ残留>八代七段が予選決勝で敗退>丸山九段、佐々木勇八段、大橋七段が予選初戦で敗退のため、まとめると「▲佐々木大-△丸山戦で、佐々木勝ちなら佐々木大七段が残留。丸山勝ちなら八代七段が残留」です(渡辺明九段、丸山九段はリーグ陥落が決まっています)。

【白組】

氏名  1   2   3   4   5  勝数 負数
斎藤慎太郎八段
杉本

羽生

永瀬

都成

古賀
羽生善治九段
都成

斎藤

古賀

永瀬

杉本
永瀬拓矢九段
古賀

杉本

斎藤

羽生

都成
都成竜馬七段
羽生

古賀

杉本

斎藤

永瀬
杉本和陽六段
斎藤

永瀬

都成

古賀

羽生
古賀悠聖六段
永瀬

都成

羽生

杉本

斎藤

 白組は、永瀬拓矢九段が4連勝で単独首位。すでにリーグの残留が確定し、勝てば優勝が決まります。唯一追いつく可能性があるのは古賀悠聖六段で、古賀六段が敗れても永瀬九段が優勝です。永瀬九段が敗れ、古賀六段が勝った場合は、両者4勝1敗で後日プレーオフとなります。また、古賀六段は勝つと2位以上が確定し、ほかの4者はリーグ陥落となります。

 古賀六段が敗れた場合は、(1)斎藤慎太郎八段と古賀六段の2人が3勝2敗、(2)斎藤慎八段、古賀六段、杉本和陽六段の3人が3勝2敗で並ぶ、2つのケースが考えられます。(1)は直接対決の結果、(2)は3者の直接対決が1勝1敗になるため、前期の王位戦でリーグ残留だった斎藤八段が上位となります。以上をまとめると「▲古賀-△斎藤慎戦の勝者がリーグ残留」です(羽生九段、都成七段、杉本和六段はリーグ陥落が決まっています)。