2024年8月

2024年8月26日 (月)

本局はABEMAで動画配信されます。

【1日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9utoazQUkuVdmy

2024年8月27日(火)8時半~19時半

出演:北浜健介八段・高野智史六段・脇田菜々子女流初段・和田はな女流1級

【2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9utoYt6tJrH5EF

2024年8月28日(水)8時半~23時

田村康介七段・佐々木大地七段・竹部さゆり女流四段・加藤結李愛女流二段

藤井聡太王位に渡辺明九段が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負は、第4局を終えて藤井王位が3勝1敗でリードし、防衛まであと1勝としています。神戸新聞社が主催する第5局は8月27日(火)・28日(水)に兵庫県神戸市(有馬温泉)「中の坊瑞苑」で行われます。
対局開始は2024年8月27日(火)9時。先手は藤井王位。持ち時間は各8時間。立会人は福崎文吾九段、副立会人は船江恒平七段、記録係は大林真央人二段(矢倉規広七段門下)が務めます。

本局は現地での前夜祭・大盤解説会は行われません。当サイトで対局の模様をお楽しみください。

【主催:神戸新聞社】
https://www.kobe-np.co.jp/
【特別協賛:伊藤園】
https://www.itoen.jp/oiocha/
【第5局協賛:アスタッフ株式会社】
https://www.astaff-green.com/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/65/oui202408270101.html

2024年8月20日 (火)

Dsc_6586(感想戦の様子)

Dsc_6414(盤面を見つめる藤井王位)

Dsc_6356(険しい表情で振り返る渡辺九段)

Dsc_6508(両立会人も感想戦の様子を見守る)

Dsc_6578(渡辺九段にはなにかしらの誤算があったようだ)

Dsc_6536(鋭い踏み込みと深い読みを披露した藤井王位)

Dsc_6596(駒を動かさず口頭での会話が長く続いた)

第4局の更新は以上です。長時間のご観戦ありがとうございました。第5局もお楽しみに!

Dsc_6258(よどみのない鋭い順で勝ちきった藤井王位)

【勝った藤井王位のインタビュー】
――封じ手は2時間37分の大長考で▲8四角(43手目)と指されました。このあたりはどのように見ていましたか。
藤井 ▲8四角△5一飛のときに本譜のような展開になるか、▲2四歩のような手で攻めてこられるのもあるかなと。かなり難しい局面なのかなと思っていました。

――△7五歩(54手目)から攻める展開になりました。どのように見ていましたか。
藤井 △7五歩▲同歩のときに△2二角も考えたのですが、それもはっきりしないかなと思ったので本譜で攻め込んでいきました。竜は作れるかなと思っていましたが、そのあと攻めがつながるか際どいところかなと。

――最終盤はどう見ていましたか。
藤井 玉を4八まで逃げ込まれて、最後は動きながら一手しのげるかどうかみたいな形かなと思っていました。

――一局を振り返って。
藤井 お互いの玉形がかなり異なる形だったので、距離感をつかむのが終始、難しい将棋だったかなと思います。

――次局に向けて抱負をお願いします。
藤井 第5局はすぐ来週にあるので、しっかり対局に向けて状態を整えていきたいと思います。

Dsc_6303(チャンスらしいチャンスが巡ってこなかった渡辺九段)

【敗れた渡辺九段のインタビュー】
――封じ手▲8四角(43手目)は2時間37分の大長考になりました。封じ手の局面を振り返ってください。
渡辺 ▲8四角△5一飛のあとの方針が1日目では決まらなかったので、封じ手にしてその後を考えようと。流れとしては攻めていかないとおかしいのですが、どれも成算が持てなかったので。本譜は撤退する順でしたが、あまり変わらなかったかなという印象です。

――△7五歩(54手目)から後手の攻めを受ける展開になりました。
渡辺 なんとか一息ついて▲9六歩とかそういった手を間に合わせたかったのですが、攻めが厳しくてそういった手が回らなかったです。基本的には厳しい局面が続いているなという認識ではありました。

――一局を振り返って。
渡辺 序盤の早いところでまずくしてしまったので、先手番としてはまずい将棋を指してしまったなというところです。

――第5局に向けて。
渡辺 あまり日程に余裕はありませんが、できる準備をして臨むしかないかなと思います。

Dsc_6272(終局直後の様子)

投了図


王位戦七番勝負第4局は、100手で藤井王位が勝ちました。終局時刻は18時24分。消費時間は▲渡辺九段7時間46分、△藤井王位7時間33分。

この結果、七番勝負は藤井王位の3勝1敗。次戦、第5局は8月27、28日(火、水)、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。

20240820n▲2二角以下、△2六桂▲2八玉△5五歩(図)と進みました。△2六桂を利かしたのがうまい順です。▲2八玉に△5五歩が一歩千金の好手で、▲5五同飛に△5四銀打で後手が勝ち筋になります。先手は飛車を渡すと△2九飛▲同玉△3八金で先手玉が詰まされるため、渡辺九段は飛車を切ることができないのです。藤井王位が巧みな順で収束に向かいました。

Dsc_6012(最後の1歩をうまく活用して勝勢に持ち込んだ藤井王位)