堂々とした受け じっくりした流れになるかと思われましたが、渡辺九段の大駒を使った動きに斎藤八段が堂々と受けて、盤上に緊張が走っています。図は▲5五角(41手目)の揺さぶりに△6三金(42手目)と受けたところですが、▲8三飛成△同飛▲7二銀という決戦策があります。以下△5四金▲8三銀成△5五金と角を取られますが、▲6一飛が期待の飛車打ち。先手陣が飛車打ちに強いことが頼もしい要素です。 実戦は決戦を見送って▲3七桂でした。大きな分岐点だっただけに、両対局者がどのように考えていたのか気になるところです。