2022年9月 6日 (火)

将棋と田沼意次

田沼意次は徳川家10代将軍徳川家治によって重用されました。これは父の9代将軍家重の遺言にしたがったことと言われています。家治の祖父である8代将軍吉宗の行った「享保の改革」は倹約と増税による財政再建を目指したものでした。しかしそのシステムに限界がきて各地で一揆が多発。これを立て直すために田沼意次は奔走したのです。政策中に大災害に見舞われる不運もありましたが、幕府のために生涯を尽くしました。田沼意次というと賄賂のイメージがあるかと思いますが、当時の時代はそれが当たり前だったという説もあります。近年の研究によって評価が見直されている人物です。


家治は七段の腕前があるといわれ、詰将棋を作成するなど将棋を愛した将軍でした。趣味に没頭できたのも、田沼意次が政治を担っていたおかげかもしれません。また、自身も将棋を嗜んだといわれています。詰将棋も作成されたそうです。

【王位戦第5局が行われる茶どころ・牧之原と将棋の縁 詰め将棋を自作したあの政治家の腕前は?(東京新聞)】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/199462

【田沼意次物語~新時代への一手~ (B&G財団)】
https://www.bgf.or.jp/activity/ijin-manga/20220418_makinohara-shi.html

Dsc_0896_2(平田寺内では田沼意次の旗竿がある)

Dsc_0792(対局室の掛け軸からも田沼意次が見守っている)