2022年7月

2022年7月20日 (水)

2022072040_2 図の局面で豊島九段が30分使って12時30分となり、1日目の昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島1時間25分、△藤井1時間45分。昼食注文は藤井王位が「神戸牛肉ちらし」。豊島九段が「そば膳(卵とじ)」。対局は13時30分に再開されます。

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12時頃、藤井王位が仕掛けました。前例は2局あり、直近の対局は2016年8月に指されたもので、藤井王位が棋士になる2ヵ月ほど前でした。藤井王位はこの前例を知っての仕掛けでしょうか。船江六段はここから、豊島九段が受けに回る可能性もあるとしながらも、攻め合いになる展開を予想しています。

Img_6594(豊島九段は攻めと受けのどちらを選ぶか)

本局が行われている中の坊瑞苑の外観を紹介します。

Img_6533(中の坊瑞苑)

創業は明治元年。有馬温泉街の中央に位置する有数の老舗旅館です。豊かな緑に囲まれ、泉質が特にいいとされる有馬の良質な天神泉源より引く金泉(赤湯)でリラックスできます。有馬温泉は豊臣秀吉に好まれた日本最古(ほかに道後温泉も)とされる温泉で、そのむかし薬師如来を守護する「十二坊」を建てたことが起源と伝えられています。

 

Img_6248(正面入り口の向かって右手側)

Img_6246(右上の電灯にも中の坊瑞苑の文字が刻まれていた)

Img_6238(向かって左側の岩にも、中の坊瑞苑の文字が彫られていた)

Img_6172(こちらは裏門を出たところにある庭園)

Img_6184(建物の横手にも緑が茂っていた)

2022072035図は10時20分頃の局面。豊島九段が▲5八金と上がったところです。互いに5筋に右金を上がる形は従来型の角換わりで、この手を見た船江六段は「何だかうれしいですね」との言葉を発し、笑顔を浮かべました。

Img_6732(控室のモニターに映る盤面。現局面から9筋の突き合いと△4四歩が入れば、同型角換わりと呼ばれる形となる。この王位戦七番勝負でも平成の時代によく指された形だ)

Img_6739(進行を見て笑顔を浮かべた船江六段)