休憩中の対局室 (昼食休憩時の対局室) (76手目△2四同歩の盤面) (藤井王位は、羽織や扇子を置いたまま控室に戻った) (それぞれの飲み物は、休憩中に新しいものに取り替えられている) (窓から見える外の景色。中央の道の先に神戸電鉄の有馬温泉駅がある)
2日目の昼食 対局2日目の昼食は、藤井王位が「冷やしうどん膳」、豊島竜王が「神戸牛肉うどん膳」です。 (藤井王位の昼食) (ひんやり冷たい、弾力性と滑らかさのあるうどん) (豊島竜王の昼食) (肉うどんは、宿泊者へのルームサービスで提供している裏メニュー)
2日目昼食休憩 12時30分、76手目△2四同歩の局面で藤井王位の考慮が16分を記録し、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲藤井王位5時間23分、△豊島竜王5時間20分。対局は13時30分に再開します。
入城 実戦は69手目▲4五歩のあと、△3三桂▲8八玉△4五桂と進んでいます。豊島竜王は2筋の桂を使って歩を取りにいき、その間に藤井王位は▲8八玉と戦場から遠ざけました。後手は積極的に動いて1歩得になりましたが、その代わり自玉が少し薄くなりました。 果たして、この応酬はどちらのプラスに働くでしょうか。
有馬温泉 有馬温泉は、1400年以上の歴史を持つ日本三大古湯のひとつ。神戸市の北東部、六甲山の山麓に位置する温泉地です。療養効果と美容効果の高い「金泉」「銀泉」が湧いており、環境省が療養泉として指定する9つの主成分のうち、7つの成分が含まれている世界的にも珍しい良泉です。有馬温泉は『日本書記』にも名が記されており、豊臣秀吉が愛した地としても有名。いまも温泉街には泉源が点在しています。 (天神泉源。金泉が湧き出す有馬温泉を代表する泉源) (金泉は鉄を多く含むため、空気に触れるとすぐに酸化して赤くなる) (極楽泉源。豊臣秀吉の湯殿に金泉を送っていたとされる泉源) (お湯に含まれる炭酸カルシウムがパイプに蓄積するため、数日ごとに交換するという) (有馬温泉の大ファンだった太閤秀吉)
中盤の難所 封じ手の△5四銀打以下、▲同銀△同銀▲4五歩と進みました。後手は狙い通り、銀を交換しながら4筋の飛車先を通しています。藤井王位は▲4五歩と受けましたが、ここで豊島竜王に厳しい継続手があるかどうか。控室では、谷川九段と大石七段が検討を続けています。 (スーツに着替えて検討に加わる谷川九段) (▲4五歩以下△5八銀▲4八飛△4五銀▲同桂△同飛▲2八角の変化が並んでいる)