対局を終えた翌朝、改めて藤井聡太新王位の記者会見が行われました。
── 一夜明けて改めて王位を取られた実感は?
藤井 王位戦は自分が奨励会員の頃、何度か控室に伺って勉強させていただいたので、そういった棋戦でタイトルを獲得できたのは感慨深いです。
── 今後の目標は?
藤井 実力を高めていくことがいちばんの目標ですが、近いところだと、秋から王将リーグが始まりますし、相手は強い方ばかりなので、しっかり戦えればと思います。
── 福岡の印象は?
藤井 福岡は昨年、一昨年に続いて3回目になりますが、いつも温かく迎えていただいて、本当に今回も素晴らしいところで対局できたと感じています。
── ご家族や師匠(=杉本昌隆八段)には、ご報告しましたか?
藤井 はい、電話で。結果は知っていると思うので、改めて自分から報告という感じではなかったですが、喜んでもらえたかなと思います。
── 昨夜は部屋に戻られたあと、ご自身の対局を振り返ったりしましたか?
藤井 そうですね。部屋に戻って少し対局を振り返ったり、師匠と電話で話したりしました。
── 昨日の和服は、師匠から贈り物だそうですが?
藤井 今回の和服は、師匠から贈られたもので初めて着たのですが、鮮やかな色で身が引き締まる思いでした。対局に関しては快適に、不自由なく指せましたし、結果的に勝利できたのはよかったと思います。
── 王位戦は2日制の持ち時間8時間でしたが、長く感じましたか?
藤井 持ち時間8時間は初めてでしたが、実際に指してみて、まだまだ考えが足りないと思うところもあり、将棋の奥深さを感じました。
── タイトルを増やしていくことについては?
藤井 まだまだ実力を高めなければいけないと思いますし、今回の王位戦で新たに見つかった課題もあるので、そういったところを高めて、上を目指していければと思います。
── 昨晩は何時頃に寝て、今朝は何時頃に起きましたか?
藤井 昨夜は12時頃に寝て、起きたのは朝6時半ぐらいだと思います。
── タイトル戦がひと区切りつきましたが、自宅に帰ってやりたいことは?
藤井 近々AbemaTVトーナメントの決勝がありますし、家に帰ってから昨日の将棋をじっくり振り返られればと思います。(将棋以外では?)落ち着いたらパソコンを1台組みたいとは思っています。
── 数日休みが取れたらやりたいことは?
藤井 いまは新型コロナもあるので少し難しいですが、落ち着いたら旅行とかにも行ければと思います。
── 自分へのご褒美は考えていたりしますか?
藤井 今回、王位と棋聖を獲得できたのが、この上ない結果だと思うので、特にご褒美というのは考えていません。
以上で、第61期王位戦七番勝負の中継を終了いたします。今期もご観戦ありがとうございました。すでに第62期の予選は始まっています。誰が藤井聡太王位への挑戦者になるのか、お楽しみに。