王位の強襲 封じ手の△7六歩から先手は▲8六金と飛車に当てながら金をかわしました。そこで後手は飛車を逃げずに△7七角! 豊島王位のまさかの強襲に控室はどよめきました。この筋はプロの第一感では無理筋。しかし豊島王位は前日の2時間半を超える大長考で成算ありと見て踏み込んだものと思われます。△7六角からは▲同桂△同歩成▲5九玉△6五飛(下図)まで進んでいます。 9時45分頃の局面。△6五飛までの消費時間は▲木村3時間36分、△豊島4時間43分(持ち時間は各8時間)。 防衛の懸かる大一番で強襲を見せた豊島王位。