2019年7月

2019年7月31日 (水)

感想戦の前に解説会場に移動し、ファンの前で振り返りが行われました。

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豊島 序中盤で失敗して、苦しい時間が長かったと思います。最後までご観戦ありがとうございました。

木村 序盤はまずまずだったと思います。模様はいいと思っていましたが、消極的になったのが反省点です。▲6五歩(63手目)辺りまでは、のびのびしていましたが、そのあと撤退してしまいました。
豊島 (68手目△2二角のあたり)苦しそうなので、辛抱するしかないと思っていました。

木村 ▲6六銀(75手目)に代わる手がありましたか。△4五桂▲5五銀△7八歩成▲同玉△5七桂成は次の手が分かりませんでした。

豊島 先ほどよりは難しくなっていると思いますが、次の手が分かりませんでした。完封されそうだったので、それよりはと思いましたが。

木村 うーん、▲2六銀と引いた手から……。▲6五歩くらいのときはいいと思っていましたが、流れが変わったのはその辺りかなと。

豊島 遠くから多くの方がこられていると聞きますので、ありがたく思います。最近は序盤から苦しくなる将棋が多いので、改善していきたいと思います。

木村 多くの方々にお越しいただきありがとうございます。
残念なことになりましたが、第3局、第4局と続きますので頑張ります。
ぜひ明日の北海道新聞を読んでいただけたらと思います。

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【豊島王位の談話】

――一局を振り返って
豊島 序中盤を失敗してしまって。途中から逆転していったと思うんですけど、時間もだいぶ使ってしまったので、その辺りがどうなのかなと。

――序盤は手厚くされてしまったかと思いますが。

豊島 すでに作戦負けだったかもしれないですが、△8五飛(44手目)~△3五歩と動いていったのを逆用される形になったので、それがよくなかったのかなと。その前に失敗しているかもしれませんが。

――中盤辺りはいかがでしたでしょうか。
豊島 金桂交換(78手目)になるまでは、自信がない局面が続いていたかなと思います。

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【木村九段の談話】
――序盤はいかがだったでしょうか

木村 まずまずかなと思っていました。

――手厚い形に組めたのかなと。

木村 そのあと消極的になってしまったところがあるので、そこがよくなかったですかね。

――駒がぶつかってからはいかがでしたでしょうか。
木村 食い破られたというか、攻めがつながってしまいました。△4五桂(76手目)と打たれたのはひどかったです。課題はその前にあるのかもしれませんが、あとは押されてしまいました。

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豊島将之王位に木村一基九段が挑戦する第60期王位戦七番勝負第2局は、19時14分に118手で豊島王位の勝ちとなりました。消費時間は▲木村7時間59分、△豊島7時間52分。
この結果、七番勝負は豊島王位が2連勝。第3局は8月8・9日に福岡市「大濠公園能楽堂」で指されます。

20190731_100_218時34分、この局面で木村九段が7分考え、残り時間が17分と並びました。現在は先手が追い込まれており、木村九段にとって苦しい時間が続いています。実戦は図から▲5四歩△6二銀と進み、立会人の島九段は△6二銀を「決め手」と評しています。