―― 本局を振り返って、穴熊の駒組みから飛車の成り合いのところは。
豊島 形勢はよくわからなかったのですが、難しいなと。
―― 封じ手のあたりは。
豊島 難しくてよくわからなかったです。
―― そのあと駒の剥がし合いになりましたが。
豊島 本譜は自信ある局面もあったのですが、ない局面も。自分の中でも形勢判断が揺れていました。
―― どのあたりでいけそうだと思いましたか。
豊島 ▲7二角と打っていったところで。かなり最後のほうですね。
―― 本局、さばき合ったあたりはいかがでしたか。
菅井 封じ手の局面は手が広くて、よくわからないですね。
―― そのあと駒の剥がし合いになりましたが、終盤は。
菅井 △8二銀打(132手目)がよくなかったですね。うっかりというか、一気にダメにしてしまいました。