2018年9月

2018年9月27日 (木)

Photo_55(感想戦。日本将棋連盟会長の佐藤康光九段、青野照市九段、宮田敦史七段の姿も)

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Photo_60(一礼して感想戦は終了)

Photo_62(感想戦終了後、報道陣の質問に答える)

以上で第59期王位戦七番勝負は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。第60期の戦いはすでに始まっています。誰が豊島新王位への挑戦者となるか、お楽しみに。

-一局を振り返っていかがだったでしょうか
豊島新王位 端から動かないと後手玉が堅いまま戦いになってまずいかなと思ったので。手応えがあったわけではなく、仕方ないかなと。

-どのあたりで勝ちを意識されましたか
豊島新王位 (107手目から)▲8二角成~▲7三銀と打ち込んで、読み抜けがなければいけそうに思いました。

-本シリーズを振り返っていかがでしょうか
豊島新王位 苦しい将棋が多かったですが、実力は出し切れたかなと思います。

-これで二冠達成です。そのことについてはいかがですか
豊島新王位 二冠は少しまえからは考えられないことです。しかし実力的にはまだまだで、強い方も大勢いますので、また気を引き締めて頑張ります。


-菅井王位、一局を振り返っていかがだったでしょうか。
菅井王位 ちょっと2日目に入ってから少しずつ苦しくなっていった気がしました。

-本シリーズを振り返っていかがだったでしょうか。
菅井王位 そうですね……仕方のない結果かなと思います。

Photo_52(終局直後。大勢の報道陣が両対局者を取り囲む)

Photo_53(豊島新王位。淡々とした調子でインタビューに答える)

Photo_54(敗れた菅井王位)

20180927a第59期王位戦七番勝負第7局は127手で豊島棋聖が制し、王位奪取を決めました。終局時刻は16時26分。消費時間は▲豊島7時間7分、△菅井5時間58分。シリーズ成績は豊島棋聖の4勝3敗となり、王位奪取が決まりました。これにより豊島棋聖は王位、棋聖の二冠となりました。

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15時45分、先手の厳しい攻めに菅井王位は持ち駒を投入して粘りますが、先手は自玉が安泰で攻めに専念できるため、形勢は先手勝勢と見られています。豊島棋聖は自身初の二冠が目前です。

Photo_43 (モニターを見つめる塚田九段と船江六段。もう継ぎ盤は動いていない)

15時になり、対局者におやつが出されました。菅井王位は抹茶アイスとオレンジジュース、豊島棋聖はアールグレイ・ホット(レモン)です。

Photo_37(菅井王位が注文した抹茶アイスとオレンジジュース)Photo_38(豊島棋聖が注文したアールグレイ)

図は15時まえ、▲6二角成と飛車を取った局面。控室の見解は先手優勢で固まっています。終局が近いという声もある状況です。
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以下△8八と▲同飛△6二金には▲9四歩△同銀▲9三歩△同桂▲3二飛(参考図)が厳しいと見られています。

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対して△6一歩には▲8二角成~▲7三銀で、これはいきなり後手玉が寄り筋に入ります。しかし具体的に変化する順も難しく、豊島棋聖が王位奪取に近づいていると見られています。