未知の局面に入る 図は10時前の局面。豊島棋聖が▲7八金と締まったところで、代えて▲9八香などを予想していた中田功副立会人は「この手を次の一手に出していたら、正解はなかったかもしれないです」と驚いた様子で話しました。図の局面の前例は1局で、2011年に行われた第20期銀河戦予選、▲脇謙二八段-△伊藤博文六段(現七段)戦で、以下△2二飛▲3六歩△2四歩▲同歩△同角と進めた後手が勝っています。本局は図から△3二飛と菅井王位が3筋に飛車を振り直し、未知の局面に入りました。