(終局直後の菅井王位。力を振り絞っての勝利)
菅井王位「序盤はちょっと仕方ないと思って指していました。(銀香交換になったが)▲5三歩に△同金(56手目)は考えていませんでした。形勢判断がわからなかったですし、終盤は勝ちを何回か逃したと思いながら指していました。△3九銀に▲2九金(119手目)としたあたりから、ちょっとわからなかったです」
(敗れた豊島棋聖)
豊島棋聖「△6四歩(48手目)のところは手が広かったと思いますが、この手がまずかったかもしれません。封じ手の局面は自信がありませんでした。本譜は銀香交換なので自信はまったくないですが、いちばん頑張れるかと思いました。△5二金打(84手目)のあたりでもう少し頑張れる手があったかもしれません。あそこは手が広かったと思います。終盤で端攻めしたところは、はっきりまずくなっていると思いました。もしかしたら何かあるかもと思って考えていましたが、ずっと負けていると思います」