2018年8月21日 (火)

前夜祭(6)

乾杯後はしばし歓談の時間が取られ、その後に両対局者より挨拶が行われました。

Photo_63 (壇上で挨拶に臨む両対局者)

Photo_64 (まずは菅井王位が挨拶)
多くの将棋ファンの方と交流できて、自分自身としても幸せな気持ちでいっぱいです。最近は将棋ブームで、多くの方が将棋に興味を持ってくださっている時代に、自分も将棋のプロとして生活できることをうれしく思っています。最近は自身、将棋を指す意味を考える生活が続いています。いま、いろいろなところで災害が起こっています。そんな中で自分にできることを考えるのですが、将棋のプロはそういったときに何もできないんですね。力になっていくことはできないのですが、その中にも将棋ファンの方はいると思うので、そういった方々に少しでもいい将棋を見てもらうのが、自分にできる少しのことかなと思います。そういった強い気持ちを持って、王位戦のシリーズ頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

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Photo_66 (挨拶終了後、一礼する菅井王位)

Photo_67 (続いて豊島棋聖が挨拶)
多くの方にお集まりいただきまして、ありがとうございます。私は福岡県には、これまで対局や仕事で何度も来させていただいていて、本当に将棋の盛んなところという印象があります。王位戦では第3局が北海道での対局で、北海道、福岡と北から南に全国各地で対局できていて、タイトル戦の醍醐味といいますか、タイトル戦を戦っているんだなと改めて実感しています。明日から第4局で、今期、これまでの3戦は結果も内容もかなり押し込まれているので、ここから巻き返していけるように頑張っていきたいと思っています。あさっては大盤解説が行われるので、皆様によい将棋をお見せできるようにとも思っています。関係者の皆様と地元の皆様にはお世話になります。よろしくお願いいたします。

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Photo_70 (豊島棋聖も深々と頭を下げた)

(書き起こし=飛龍記者、写真=潤)