2017年6月

2017年6月 9日 (金)

第58期王位戦七番勝負日程です。

第1局 7月5日(水)、6日(木) 三重県三重郡菰野町「湯の山温泉 湯元 グリーンホテル」
第2局 7月25日(火)、26日(水) 福岡市博多区 「ホテル日航福岡」
第3局 8月8日(火)、9日(水) 札幌市中央区「京王ホテルプラザ札幌」
第4局 8月22日(火)、23日(水) 兵庫県淡路市「ウェスティンホテル淡路」
第5局 8月29日(火)、30日(水) 徳島県徳島市「渭水苑」
第6局 9月11日(月)、12日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第7局 9月25日(月)、26日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」


以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

感想戦終了後、改めて菅井七段に関係者による共同インタビューが行われました。

――挑戦者決定リーグ戦からここまでをもういちど振り返ってください

菅井 挑戦者決定リーグ戦は、初戦の佐藤天彦名人に勝ったのが大きかったように思います。ただずっと調子が悪く、2戦目の佐々木勇気五段戦に負けた内容は、これではダメだなと思いました。力的に考えても、リーグ優勝は簡単ではないと思っていましたし、最後も勝ったとしてもすんなり優勝が決まるとは思っていませんでした。

――関西の若手が活躍しています

菅井 そうですね。みんなどんどんタイトルに挑戦しているので、自分はいいところまではいくがそこで勝てないことがこれまで多く、この王位戦はなんとかという思いでやっていました。

――タイトル戦への思いは

菅井 やっぱり将棋界の最高峰での戦いという感じです。ようやく挑戦できるというのが正直な思いで、棋士になったころはもっと早く挑戦できると思っていたのですが、甘くはなかったです。ただ、挑戦に満足していません。そこで負けてしばらく活躍できないケースもありますし、結果を残したい思いです。

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――羽生善治王位と七番勝負を戦います

菅井 2局指しているのですがいずれも早指し棋戦で、ほぼ初手合いという印象です。棋界最強の棋士でもあり、以前指したときには自分より強いと実感しました。

――どういった将棋にしたいか

菅井 振り飛車をしたいですが、するかどうかは分からないです。勢いよくやってすっぽ抜けることのないよう、そのあたり難しいですが自分らしく指せればという思いです。タイトル戦に出たいという思いはずっとあって、挑戦できてからが勝負という思いです。

――ファンの方に向けて

菅井 デビュー当時からずっと応援していただいてて、2年前に挑戦者になれなかったときもすごい応援をいただいて、がっかりさせてしまったので今回、少しですがお返しすることができたかなと。今日は当時のことが頭に浮かんだりしました。ただ、2年前は途中形勢がよくなってタイトルに挑戦できそうという風に思ったのですが、今回は最後の▲4七金としたところでも、必至じゃなくてもおかしくないと思って指せたので、そのあたりは経験が生きたのかなと思います。

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終局後、両対局者に主催紙からのインタビューが行われました。まずは菅井七段から。

――本局はいかがでしたか

菅井 あんまり自信はありませんでした。終盤までしっかりとした形勢判断ができていませんでした。

――挑戦者決定リーグ戦から振り返られて

菅井 調子が悪く、挑戦者になれるとは思っていませんでした。リーグ戦ながらの厳しいブロックに入りましたし。

――タイトル初挑戦を決めたいまのお気持ちは

菅井 いまはまだ実感がないです。精一杯頑張りたいと思います。

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次に澤田六段にインタビューが行われました。

――本局を振り返られて

澤田 スキを与えないようにさしていましたが、玉の守りが薄すぎて相当勝ちにくい将棋にしてしまいました。△9四角と打ったのは仕方ないと思ったのですが、負けを早めてしまって。もっと徹底的に待たないといけなかったように思いますが、そんな元気もなかったです。

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第58期王位戦挑戦者決定戦は、17時49分、91手で菅井七段の勝ちとなりました。消費時間は▲菅井七段2時間38分、△澤田六段3時間47分。勝った菅井七段は羽生善治王位への挑戦権を獲得しました。