2016年6月
2016年6月 1日 (水)
感想戦
終局直後
(終局直後の特別対局室)
―― 本局を振り返って、いかがだったでしょうか。
木村 よく分かりませんでした。
―― 桂得は大きいのではないかと思ったのですが。
木村 あまり、いい感じじゃなかったです。
―― 角を切って攻めていきましたが。
木村 無理しているかなと思っていました。(形勢を)悲観していました。
―― これで、また羽生王位に挑戦することになりました。いまのお気持ちは。
木村 王位戦だけ勝ち星が集まったので、ただ運がよかった気がしています。今期はあまり成績が よくないので、恥ずかしくないシリーズにしたいと思います。
―― これまで羽生王位とはタイトル戦を3度戦っています。どのような印象ですか。
木村 相変わらず強いので、ぶつかっていきたいと思います。
―― 豊島さんは、本局を振り返って、いかがでしたか。
豊島 ▲8六飛とぶつけられた局面は間違えたかなと。ちょっと悪いと思います。
―― 最後はギリギリだったと思うのですが。
豊島 △5四歩と突いたところで、何かなかったかなと。
木村八段が挑戦者に
▲6七角(投了図)に豊島七段が投了。後手玉は詰めろではありませんが、▲6四成桂~▲6五成桂が受かりません。△4五玉は▲6四桂△5五玉▲2三角成で受けなし。一方の先手玉には迫り方がありません。終局時刻は19時53分、消費時間は両者3時間59分。挑戦権を手にしたのは木村八段。2期ぶり3回目の挑戦を決めました。七番勝負第1局は7月5・6日(火・水)、愛知県犬山市「名鉄犬山ホテル」で行われます。
(文)
先手勝勢
次の▲8三角成が受けにくく、先手勝勢との評判だ。▲8三角成は▲6五馬までの詰めろになる。木村八段が王位戦で3度目の挑戦に近づいている。