2014年9月24日 (水)

神谷八段の中級者向け講座

44△2二玉に対して▲2五桂もよくある手です(参考1図 ※本譜は▲6五歩)。

44s1その目的は自分の攻めの銀(4六にある銀)と相手の守りの銀(2四にある銀)を交換することです。▲2五桂に対して例えば△6四歩と突いて▲3五歩△同歩▲1五歩△同歩▲3五銀△同銀▲同角△3四歩▲6八角と進んだとします(参考2図)。

44s2後手の1歩得ですがプロの将棋では先手に形勢が傾いています。先手は攻めの銀をさばいて駒台に乗せることに成功しました。持ち駒はどこにでも使うことができますから商品がお金にかわったのと似ています。
「でもそれは後手も一緒じゃん」とおもったあなた。思ったあなたは鋭い。その通りなのですが、後手の玉は先手の飛車、角、桂、香そして駒台の銀と歩によって、ものすごく危険な状態になっています。たとえるなら真冬のモスクワでコートを売って現金を手にしているようなものなのです。放っておいて▲1三歩から▲1五香とされてはたちまち危篤状態です。それで▲6八角には△2四銀と一度手にした現金ですぐにコートを買いなおさなければ持ちません。攻めの銀と守りの銀を交換することは思っている以上に大きいのです。
(以上、神谷八段のTwitter解説から転載)