2014年9月

2014年9月11日 (木)

インタビュー後、対局者は大盤解説会場へ向かい、あいさつしました。

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20140911_ooban10 (大盤解説会場へ向かう)

20140911_ooban11 (一局の感想を述べる木村八段)

木村八段「最後まで分かりませんでした。▲2三歩たたいたところは自信がなかったのですが、振りほどくのが難しかったような気がします。内容が難しくてよく分かりませんでした」

羽生王位「3筋から仕掛けましたが、あまりよくなかったですね。形が乱れましたので。最後はピッタリ負けだったんですかね。何かあると思いましたが、わかりませんでした」

(銀杏)

終局後にインタビューが行われました。

木村八段「難しくて分からなかったです。▲6三歩と打ったあたりは自信がなかった。自陣が弱いのでいいとは思っていませんでした。
ちょっと足りないかなと思っていたのですが、意外と難しかったのかもしれない。私もちょっとわかりません。食いつこうと思っていたので」

20140911_kimura10 (針の穴に糸を通すかのような攻めで勝った木村八段)

羽生王位「(△3五歩は)危ない手だったかもしれない。攻められて陣形が乱れてしまったので、問題があったかもしれない。指しても形勢の判断がつきかねる展開が続いていましたが、ちょっとまとめきれませんでしたね」

20140911_habu10 (敗れた羽生王位)

20140911_syuukyoku1 (終局直後の様子)
(銀杏)

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第55期王位戦七番勝負第6局は、109手まで木村八段が勝ち、対戦成績を2勝3敗1持将棋としました。終局時刻は18時21分、消費時間は▲木村7時間51分、△羽生7時間34分。第7局は、9月24日・25日(水・木)に、本局と同じ「元湯 陣屋」(神奈川県秦野市)で行われます。 

(八雲)

20140911__103局面は103手目▲3四同成銀まで進みました。ここで羽生王位は△3一桂と必死の頑張りを見せます。しかし、▲2四金△1二玉▲3一金△2二玉▲4三桂(参考図)とがんじがらめにするのが受けにくい攻めです。参考図で△1二角は▲2三歩△同角▲同金で詰み、△1二香も▲2三成銀△1一玉▲2二歩で受けなし。まさに「一歩千金」の寄せです。(銀杏)



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