図は18時過ぎの局面。
ここまでずっと受けに回っていた木村八段ですが、図の数手前に△6五桂と打って攻め合いを目指しました。対して羽生王位は▲4三歩△5二金を利かしてからじっと▲9一竜と香を補充しています。互いにまだゴールは見えてきません。長い勝負になりそうです。
残り時間は、▲羽生15分、△木村31分。
控室の棋士に見解を聞きました。
「実戦的には後手を持って勝てるビジョンが見えにくいです。先手を持ちたいです」(石田四段)
「先手が飛び道具をたくさん持っているので、後手はリスクが高い局面が続きます。攻めるのも受けるのもぴったりした手が見えず、非常に分かりにくい局面です。すでに先手良しになっているのかもしれません」(広瀬八段)
【Twitter解説】
豊島将之七段>▲9一竜で後手の手が非常に悩ましいです。先手から厳しい狙いはないのですが、なにを指しても逆用される恐れがあります。(互角)
2014年8月 6日 (水)