後手玉が入玉を目指し、先手玉も入玉は確実と見られており、勝負は点数勝負の様相を呈してきました。いま先手は王手飛車をかけて大駒3枚を持っていますが、図の△2八銀で角を取り返されるため、大駒の枚数は互角です。あとは、互いの自陣の小駒をどう拾うかです。
控室では、少なくとも先手の負けはなく、後手が自陣の小駒をいくつか助けられるかどうかの勝負と見ています。
【持将棋】
互いに玉が相手陣に入り、詰ませる見込みがなくなった場合、持ち駒の数で勝敗を決するルール。大駒を1枚5点、小駒を1枚1点と計算し、互いに24点以上あれば引き分け(持将棋成立)、24点に満たなけば負けとなる。
なお、王位戦七番勝負では持将棋が成立した場合指し直しはせず、引き分けとして完結する。次局は第4局として行われる。
(八雲)
2014年8月 6日 (水)