2014年8月

2014年8月20日 (水)

大盤解説会は2日目の21日(木)に各地で行われます。

概要は以下のとおり。詳しくはそれぞれのリンク先をご覧ください。

【ホテル日航福岡】
日 時 8月21日(木)15時~
場 所 ホテル日航福岡3階「都久志の間」
     福岡市博多区博多駅前2丁目18番25号
     http://navi.tm/axzwqeea/
入場料 無料(※次の一手クイズあり)
出 演 畠山鎮七段、鈴木環那女流二段
問合せ 西日本新聞イベントサービス(TEL:092-711-5491
http://live.shogi.or.jp/oui/event.html

Gn
【東京・将棋会館】

日 時 8月21日(木)16時30分開場 17時開始
場 所 将棋会館2階研修室
入場料 一般2000円から(※次の一手クイズ、各種割引、サイン会あり)
出 演 森下卓九段、藤田綾女流初段
問合せ 日本将棋連盟道場(TEL:03-3408-6167)
http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html#kaisetsu_55oui_04

Tk
【関西将棋会館】

日 時 8月21日(木)16時30分開場 17時開始
場 所 関西将棋会館
入場料 一般1500円から(※次の一手クイズ、各種割引あり)
出 演 久保利明九段、村田智穂女流二段
問合せ 関西将棋会館道場(TEL:06-6451-0220)
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/kaisetsukai.html

Ks
(牛蒡)

2014年8月19日 (火)

対局者の退場後、前夜祭の最終プログラムとして、深浦九段、畠山鎮七段、豊川七段による「見どころ紹介」がありました。司会進行は鈴木女流二段です。

B414 深浦「現地に多くの方にきていただいてありがとうございます」
鈴木「今日は女性やお子さんも多いですよね。ありがたいです」
深浦「…マンモス!」
豊川「そうですね。本当に女性やお子さんからたくさん」
鈴木「豊川先生、今日は飛び入り参加ですね」
豊川「昨年もですが、お邪魔虫で。王位戦といえば西日本新聞。レッツゴーゴー(第55期)ですからね、いてもたってもいられず。すみません、つまらない。それはともかく、いてもたってもいられず」
鈴木「先ほど会場からもマンモスが聞こえました」
豊川「ほんとに、将棋で頑張らないといけないんですけどね」

B518 鈴木「見どころということで、前の第3局は持将棋でしたが、先生方は経験ありますか」
深浦「私は何度かあります。タイトル戦では非常に珍しいですよね」
畠山「私は一回もないので、どうやれば持将棋になるのかわからなくて。ルールは知っていますが、やり方がわかりません。第3局はすごかったですね。あさっても持将棋になったらどうしましょう」
深浦「一回あるとですね、何かまた起きそうな気がするんですよね。持将棋ではなくても、千日手はあるかも。千日手は即日指し直しなので、終局が遅くなりますから西日本新聞の皆さんは大変ですね」
豊川「持将棋は一回だけあります。普段の対局はすぐ指し直すんです。12時ごろに指し直しで3時か4時くらいに終わってあまり思い出したくない記憶ですね」

B434_3 鈴木「ここまでの内容はいかがですか。木村さんが押しているように見えますが」
深浦「持将棋は大きな出来事で、引き分けは将棋にはまずないことですから、過去を振り返ってしまいますが、率直に言うと、木村さんがリードしたところを逃してしまった。チャンスだったと思うんですよ。勝つチャンスはあったと思う。羽生さんの反撃が始まってきたかなと思います。木村さんといろいろありましたので、これくらいにしておきます」
鈴木「いろいろあったとは」
深浦「第50期の…」
豊川「横から失礼。お邪魔虫で深浦さんは木村さんとの王位戦は3連敗だったんです。第4局は忘れもしない佐世保の対局です。深浦さんは対局時は別人なんですよね。普段は気を使うやさしい方ですが、3連敗で地元の佐世保ですよ。立会で行っていたんですけど、普通にしていてもすごいものを感じました。そこから4連勝したんですね」
畠山「3連敗から4連勝は個人競技で起こるんだとビックリしました。今日が奨励会と重なったため、記録係は私に弟子の斎藤五段なんです。深浦九段が代われといえば、記録をやらせていただきます」
深浦「言ったら記録やりますか」
畠山「立会人命令でしたら」
深浦「いやいやいや」
深浦「今日は女性ファンが多いのですが、斎藤五段の影響ともうわさされています」
鈴木「西の王子と言われているんですよね。これだけ女性が多い前夜祭はあまり見ませんよね」
豊川「女性ファンが増えていますよね。ほんと驚きマンモスで、大変なことです」
鈴木「一つお聞きしたいのですが、マンモスってどういう意味なんですか」
豊川「マンモスは氷河期に…これは冗談ですけど、将棋は難しいじゃないですか、なので楽しくやりましょうみたいな」

B449_2 鈴木「先ほど、西日本新聞の川崎社長から話がありましたが、羽生王位は手が震える、木村八段は顔が渋くなると、勝つときのしぐさがあるようです」
深浦「羽生さんは勝ちになるとよく手が震えますよね。ファンの方に『勝ちになったら手が震えるんですか』と言われたんですけど、僕はそういうことはなくてですね。特殊な状態ですよね、手が震えるのは。たしかにあれを見ると、負けたなと思います。あれはたくさん見ました」
畠山「深浦さんは勝ちになると、どんどんどんどん顔が赤くなるんですよ。少年のように赤くなって若返ってくる。深浦さんにはたくさん痛い目にあっています」
鈴木「棋士は勝ちになると、何か出てくるんでしょうか」
畠山「やはり、ホッとしますからね。どちらが勝ちかどうか分からないところを決断して進んで、自分が勝ちになったところが一番危ない。舞い上がってしまうといいますか」
深浦「畠山さんは手がしなりますよね」
畠山「僕は変わらないですよ」
深浦「しなっていますよ」
畠山「そうですか。深浦さんには将棋と酒で非常に痛い目にあっています」
鈴木「豊川先生はいかがですか」
豊川「すみません、二人の会話が面白くて。畠山さんも穏やかですけど、勝負師タイプですから。二人ともおじさんになっても、まだこの席でも勝負しているって、半分冗談ですけど、それくらい将棋指し魂ですね。驚いちゃうくらい、驚きマンモスです」

B507_2 鈴木「明日の戦型予想はいかがですか。第1局と第2局は矢倉、第3局は角換わりでした」
深浦「こういうのは早めに言った方がよくて、僕は矢倉だと予想しています。立会人として二人の熱戦を見守りたいと思います」
畠山「対抗するわけでないですが、角換わりかなと。お二人は前に指された戦型を繰り返すことがあるんです。第3局は羽生さんが角換わりだったので、明日は▲7六歩△8四歩に▲2六歩かなと」
豊川「私は無責任に横歩取りや意表の振り飛車か。急所でやることもありますから。角交換振り飛車、ナウい振り飛車があるんじゃないかなと思います。私は明日から高校の大会で大分の別府に行きますが、ネット中継を携帯でも見られますから楽しみです。環那さんは戦型予想は?」
鈴木「私も矢倉かなと思います。どうなるでしょうか。九州の対局はドラマが多いということで、第4局も楽しみですね」

B495
(文章書き起こし=銀杏 写真=牛蒡)

対局者の決意表明です。

B348
【羽生王位の決意表明】
たくさんの方に来ていただきうれしく思います。王位戦の九州対局は第4局のことが多いです。今回は1勝1敗1持将棋で福岡来ることになりました。たくさんタイトル戦を指してきて、この形で第4局を迎えたのは初めて。持将棋はタイトル戦のデビュー戦で体験して印象に残っています。明日からの対局はもう一度初心に戻って頑張りたい。
さまざまなイベントや大盤解説会が行われます。夏休みですし、できるだけ多くの方に参加してほしいと思っています。そのために、魅力ある将棋を指せるように全力を尽くしたいと思います。

B373
【木村八段の決意表明】
私事ですが、20数年前に父が単身赴任していて、博多によく足を運びました。それ以来ですから、かなり久しぶりのことです。楽しく懐かしい記憶が多く、お金がない時分でしたから各駅停車の旅行とかよく行きました。一生懸命将棋を指して、帰りはイカを食べて帰りたいと思います。持将棋の後の一局で、いい面も悪い面も出ました。結果は何とも言えない曇り空のような感じですが、来てくださったお客様に見てよかった、来てよかったと思っていただける内容の将棋を指すことが一番だと考えています。明日からも精一杯戦いたいと思っています。

(文章書き起こし=銀杏 写真=牛蒡)

乾杯のあとは歓談の時間。前夜祭の料理もご紹介します。

B207 (乾杯の発声 若山征洋 日本将棋連盟福岡県支部連合会理事長)

B220 (乾杯)

B280 (ファンとの写真撮影や歓談に笑顔で応じる羽生王位)

B302 (木村八段も昨日対局があったとは思えないほど元気だった)

B607 (斎藤五段も記念撮影を求められることが多かった)

B233

B029

B037

B017

B192 (だし巻き玉子はその場で焼かれた。卵は福岡県飯塚市産)

B244

B009 (九州各地の焼酎。「博多の華」は福岡県のもの)

(牛蒡)