検分では3組の駒が用意された。
「私はどれでも」(羽生王位)
「私はこれかこれで」(行方八段)
「じゃあ立会人が決めてください」とにこやかに藤井九段の方を見る羽生王位。
「さすがに私が決めるわけには」(藤井九段)
「じゃあこれにします」(羽生王位)
(本局に使用されることに決まったのは児玉龍兒作巻菱湖書の盛上げ駒)
(「窓の外はどうなっているんだろう」と行方八段が話し、藤井九段と広瀬七段が窓を開ける。「あっ開いていたほうが開放感があっていいですね」と行方八段。窓を開けたまま対局が行われることに決まった)
(吟)