佐藤九段が△２二飛（図）と回って戦型は角交換振り飛車に。昨年の七番勝負は藤井猛九段の角交換振り飛車が話題のシリーズになったが、その「優秀な」角交換振り飛車を１手得でやろうというのがこのダイレクト向かい飛車だ。佐藤九段はこの戦法の開拓者。得意戦法に一局の命運を託した。行方八段はどんな対策で臨むのか。当初は力戦のイメージが強かったこの戦法も、今では定跡の整備が進んでいる。
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記録係の三枚堂達也三段（19歳、内藤國雄九段門下）が振り駒を行う。結果はと金が４枚。行方八段の先手に決まった。

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定刻の直前になり行方八段が入室。対局の準備が始まった。

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佐藤康光九段は和服で対局室に現れた。本局に対する意気込みが伝わってくる。

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羽生善治王位への挑戦権を巡る戦いは、いよいよ最終段階へ。挑戦権決定戦に進出したのは佐藤康光九段（白組優勝）と行方尚史八段（紅組優勝）だ。この対局の勝者が七番勝負への切符を手にする。対局は東京・将棋会館にて、10時に開始される。

（今日の千駄ヶ谷は曇り）

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