羽生王位
「序盤は何回か指したことがある形なので、それに倣ってやってみました。封じ手前の▲1六角(37手目)がうまくいくかどうかが、形勢の分かれ道になったんじゃないかなと思います。ずっと際どかったです。▲3二竜引(81手目)を見つけて、勝ちになったんじゃないかなと思いました。今回のシリーズは序盤から複雑な感じの将棋が多かったので、まとめるのに非常に苦労しました」
藤井九段
「▲1六角(37手目)を読んでいなかったので、そうですね……うーん。打たれて考えているようじゃまずい。想定内じゃないとまずかったです。かなり考えたのですが、指せそうな順が見つけられませんでした。終盤は、正確に指されたら足りないと思っていました。
七番勝負を通して、自分なりには力を尽くせたと思います。結果が出なかったのは力不足です」
(吟)