――△3五歩(22手目)に▲3六歩と反発していったわけですが、分かれはいかがだったでしょうか?
羽生「そうですね。まあ△3五歩を突かれたので、こちらも行かないといけない形になったと思ったのですが、こちらだけ銀を使わされる形になって、あまり自信はなかったです。ただ手が広い局面で難しいとは思いました」
――その後もギリギリの攻防が続いたと思うのですが。
羽生「ずっと際どいと思って指していました。最後の方も分からなかったです」
――どの手で勝ちを意識されましたか?
羽生「▲6六桂(91手目)と打って初めて良くなったんじゃないかなと」
(吟)