2012年7月

2012年7月25日 (水)

終局直後の様子です。

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(勝った藤井九段。七番勝負は1勝1敗のタイに。対羽生戦の連敗も止めた)
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(敗れた羽生王位。公式戦の連勝も10でストップ)
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(牛蒡)

9594手目△9六角に藤井九段は▲8五角と強く踏み込みました。以下、検討手順は△7八角成▲同金△4八金(参考図)。


S98参考図で▲5二とは詰めろになっていないようです。対して後手は△3九飛が詰めろ。そのため現地では、▲5二と以外の手段がないか検討していましたが、Twitter解説の糸谷六段は▲5二と△3九飛▲4二と△同金▲2九金で先手勝ちと示しました。羽生王位も糸谷六段の説が読みにあったのか、上図で△8五同角と応じました。


(牛蒡)

87_287手目、藤井九段は7九の金を引き寄せました。控え室では攻めの手ばかりを考えていたため、▲6九金にどよめくとともに「渋い!」「からい!」という声が上がりました。糸谷六段は「手堅い手」と評しています。


(牛蒡)

77羽生王位は玉頭に馬を引きつけました。自陣を固めてチャンスを待ちます。駒が手に入れば馬を中心に1筋攻めも狙えます。対して藤井九段は、もう十分に受けたとばかりに▲8三と。ついに攻めに転じました。


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(2日目朝の羽生王位)

(牛蒡)

67先手陣はバラバラですが、それぞれの駒が持ち場を守り、大駒の打ち込みを消しています。後手は攻めの継続が難しくなっているようです。Twitter解説の糸谷六段は「先手はっきりよし」という見解です。


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(2日目朝の藤井九段)

(牛蒡)