休憩中の対局室 特別対局室では12時10分を過ぎても、船江五段がしばらくの間盤の前に座って考え続けていた。大広間では、豊島七段と牧野四段が盤上に視線を注いでいた。 (渡辺竜王の王将。「金龍書」と駒の書体が刻まれている。しなやかさの中にも力強さを感じさせる書体だ) (船江五段の玉将。「桂山作」と駒師の名が刻まれている) (文)