2012年5月11日 (金)

相穴熊の戦いは終盤へ

Ht_75▲広瀬-△戸辺戦は右半分の戦いが収束し、左側、いよいよ玉側の攻防に移りつつある。▲9五歩(図)は相穴熊では定番の端攻め。これが利くのが居飛車の強みで、「振り飛車は受けないほうがいいのでは」という説もあるくらいだ。事前の▲8六香は△8五桂を消して端攻めの権利を独占するためのもの。広瀬七段、いよいよ後手穴熊の攻略を目指す。問題はこれで先手が局面をよくできるかどうかだ。
形勢はどうなのだろうか。控え室では鈴木八段、遠山五段がこの将棋を検討していて、両者「後手よし」の見解。この端攻めは勝負手ではないか、と見ているようだ。


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