2011年9月

2011年9月12日 (月)

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図の局面で広瀬王位が21分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲広瀬2時間3分、△羽生1時間10分。再開は13時30分より。

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(両対局者の昼食は、関係者と同じ親子重。陣屋に来たときは食事のメニューをお任せにすることが多いようです)

(八雲)

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12時10分頃の中継画面。羽生二冠の指した△4四歩に控室では「やや意外」の反応。昨年度の挑戦者決定戦とはこれで別の将棋に進みそうです。

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(「ほう、歩を突いた」そういって森九段が継ぎ盤の前に座りました)

(八雲)

「いやあ、暑いねえ」関係者から何度もこんな声が聞こえてきます。9月も中旬ですが、残暑が厳しくなっています。陣屋の庭から涼しげな写真をどうぞ。

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(赤とんぼ)

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(八雲)

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図は11時10分頃の局面。先手玉は穴熊に潜りました。後手玉はまだ穴を掘っていませんが、穴熊にするのはほぼ間違いないと見られています。この局面は昨年行われた第51期王位戦挑戦者決定戦▲広瀬五段-△羽生名人(肩書は当時)と同一局面です。その一戦に勝った広瀬五段が七番勝負で王位を奪取し現在に至ります。

ここまでの消費時間は▲広瀬41分、△羽生51分。

【参考棋譜:第51期王位戦挑戦者決定戦▲広瀬章人五段-△羽生善治名人(肩書は当時)】

開始日時:2010/06/11 00:00:00
終了日時:2010/06/11 18:54:00
先手:広瀬 章人
後手:羽生 善治

▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △8四歩    ▲6八飛    △6二銀
▲4八玉    △5四歩    ▲3八玉    △4二玉    ▲7八銀    △3二玉
▲2八玉    △5三銀    ▲1八香    △3三角    ▲6七銀    △8五歩
▲7七角    △2二玉    ▲1九玉    △5二金右  ▲2八銀    △4二金寄
▲3九金    △1二香    ▲5六銀    △4四銀    ▲4六歩    △3二金上
▲5八金    △1一玉    ▲3六歩    △2二銀    ▲4七銀    △7四歩
▲4五歩    △5三銀    ▲4六銀    △7二飛    ▲3五歩    △同 歩
▲4七金    △7五歩    ▲同 歩    △7六歩    ▲9五角    △4一金
▲3四歩    △4二角    ▲5八飛    △7五飛    ▲5六歩    △3一金寄
▲5五歩    △同 歩    ▲同 銀    △7七歩成  ▲同 角    △5四歩
▲同 銀    △7七飛成  ▲同 桂    △6九角    ▲5三銀成  △5八角成
▲4二成銀  △同金上    ▲3八銀    △6七飛    ▲8三角    △7四歩
▲同角成    △7七飛成  ▲5六馬    △4七馬    ▲同 銀    △5七金
▲5五馬    △4七金    ▲2二馬    △同 金    ▲3一銀    △5五角
▲5一飛    △3六桂    ▲5五飛成  △2八桂成  ▲同 金    △3九銀
▲2二銀成  △同 玉    ▲3三歩成  △同 玉    ▲1一角    △2四玉
▲5四龍
まで97手で先手の勝ち

(八雲)

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(1日目午前中の控室はゆったりと時間が流れています)

168「四間飛車穴熊は、プロ間で研究が進んだ結果、居飛車良しで結論が出ていた戦法です。プロの感覚ではどうみても振り飛車が悪い。それを広瀬さんがやるとなぜか勝てる。普通のプロが持っていない感覚を持っているということです。いまのところ広瀬さんだけが持っている感覚で、それを解明しない限り本当の意味で広瀬穴熊を破ることは難しいですね」(真田圭一七段)

(八雲)

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(広瀬王位の「振り歩先」で振り駒が行われました。2枚が重なって無効となり、残りの3枚のうち「歩」が2枚、「と金」が1枚で広瀬王位の先手に決まりました。「昔は重なったら振り直しだったんだけどね」と立会人の森九段)

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(9時、立会人の森九段から対局開始が告げられました)

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(広瀬王位の初手は▲7六歩)

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(羽生二冠の2手目は△3四歩)

(八雲)