2011年9月
11時頃の局面
すでに勝負所のようで長考合戦になっています。一手前△4五同歩の局面までの消費時間は▲広瀬3時間52分、△羽生5時間10分。広瀬王位は▲4五銀に20分ほど使っています。
(棋譜コメントから抜粋)「▲4五同銀△7七角成▲同桂で角を6六か5五に打つのでしょうが、どちらに打つのが良いか後手は時間をたっぷり使いたい局面です。ただ1日目の△7四歩に1時間25分、封じ手の△4二銀に1時間3分使っています。この長考の中身が▲4五歩からの仕掛けを想定していればいいのですが、想定外だとすればまた時間を使うことになるでしょう」(真田七段)。
11時10分頃、図から△7七角成▲同桂と進みました。「ここでまた手が止まるようだと、さすがに時間を使いすぎですよね」、そう真田七段が心配しかけた矢先に△6六角が指されました。「ここは広瀬王位長考するでしょう」(真田七段)
(八雲)
【Twitter解説】所司和晴七段の解説図
2日目午前のおやつ
広瀬王位仕掛ける
9時40分頃の中継画面。控室では△4二銀に先手は「手の広い局面」といわれていましたが、▲4五歩の仕掛けはないと見られていたので驚きの声があがりました。
昨日のTwitter解説では大野八一雄七段がこの展開を予想していましたので解説を再掲します。
【Twitter解説】
大野八一雄>次に後手から△7五歩▲同歩△7二飛と歩を交換されると先手は困るので、▲6五歩と突くとみています。そこで、△4二銀、以下▲4五歩と決戦した時に4九金の形がどう生きるのかに注目しています。
以下は本日の解説です。
矢倉規広>おはようございます。本日解説します矢倉です、よろしくお願いいたします。やはり封じ手は△4二銀でしたね、先手が後手の仕掛けをどの形で待つかがポイントになりそうです。
所司和晴>41手目▲4五歩。私は最近先後逆で居飛車が玉側の端歩を伸ばし、振り飛車側が角側の香車を1つ上がっている形で指しました。そのときは△8六歩▲同歩△4五歩▲4四歩△2四角▲5八金△4六歩▲4五銀△8八歩▲3四銀△8九歩成▲2五銀の展開です。
阪口悟>おはようございます。本日解説させていただきます。広瀬王位が▲4五歩と仕掛けましたね。しかしここは羽生さんもこの手に乗って反発するでしょう。これから激しい展開になりそうです。
(八雲)