2011年8月 9日 (火)

新手はどこにあるのか

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前例をたどる進行」の続きとしてご覧いただきたい。飯島七段に新手の可能性について尋ねたところ、次のような答えが返ってきた。「新手ですか。私もよくわかりません。先ほどの私の長い手順の先でしょうか。▲3六銀(参考図=上図)以下△8八歩▲3四歩△2三歩▲3七桂△8九歩成▲同銀△8七飛成▲2九飛△8八歩▲9八角△8六竜(参考図=下図)。これは先手が良い変化にはあまり思わないのですが、この先に何かあるのかなと考えます」

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「手順中、▲2九飛は必要な一手です。▲3三歩成△同銀としたとき、飛車が2六だと次に△3四桂が残ります。飛車を逃げれば△4六桂の王手金取り。それを避けた▲2九飛でもあります。△8六竜と逃げる手では△8五竜の前例もあります。△8六竜は次の△5四桂が狙いです」(飯島七段)

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