2011年8月
前夜祭(3)
ステージに登壇、左から久津知子女流初段・羽生二冠・大内九段・
広瀬王位・橋本七段。
花束を贈呈される両対局者。
昨年、王位戦でタイトル挑戦出来まして、ちょうど一年前の今ごろですね、札幌での対局がありました。札幌といえば私が昔在住していたという非常に縁のある場所でして、そういった場所に対局者として来られることを非常に嬉しく思いましたし、舞い上がっていたわけですが、敗れてしまいました。結果的にはタイトル戦で初めて負けるという苦い思い出になりました。それから約1年経ちまして、王位として対局できるということに、非常に喜びを感じております。
小樽での王位戦は17年ぶりとのことです。私はといいますと、ちょうど札幌に引っ越してきたころでして、本格的に将棋に取り組み始めた年でもあります。
今日会場にいらっしゃる方々も昔からお世話になった方が多いので、なんとか白星という恩返しがしたいなと思っております。全力で頑張っていきます。
(広瀬王位)
こちらの小樽のほうは、先ほどお話がありましたが、17年前の王位戦の対局以来ということで、17年振り2度目と甲子園の出場みたいなんですけれども。
それで17年前のことですね。私は対局が終わったあと周辺を観光せずに帰ってしまうことが多いのですが、そのときはこちらはやはり観光の街ということなので、運河や北一硝子、それに水族館ですとか、結構いろいろと見て帰ったということで非常に印象に、思い出に残っております。ただですね、ちょうどこちらのエリアといいますか、石原裕次郎記念館などには来ていなかったので、ちょうど欠けていたところを17年ぶりに繕うことが出来たかなと思っています。東京は蒸し暑い日が続いているなかで、こちらは快適で涼しいです。明日からの対局も打ち込んでやれるのではないかと思います。
(羽生二冠)
(吟)