広瀬の▲6五飛に深浦が封じ手を行って1日目が終わった
1日目の消費時間は広瀬が2時間35分、深浦4時間54分。
再開は明朝9時となる
「ここまで進行が早いのには驚きました。現局面は先手持ち
ですね。やはり▲5九歩の受けがあるのが大きいと思います。
1日目の印象ですが、37手目の▲3六歩が印象に残りました。
私は▲3九金を予想していたのですが、この▲3六歩は▲3九
金以上に価値のある一手だったと思います」(澤田四段)
現地の棋士が見た1日目
「1日目から激しい戦いとなりましたね。深浦さんの長考が目立ち
ました。深浦さんの指し手が難しく、まだまだ大変な戦いですね」
(立会人・桐山九段)
「広瀬さんのペースかと思っていましたが、居飛車が銀・桂交換の
駒得がものを言う展開になりそうですね。なのでどちらかと言えば
深浦さんを持ちたいですね。△7七角成▲同桂に△5七歩成(44
手目)で△5五角と打っていれば、はっきり深浦さんを持ちたかった
ですね」(副立会人・武市六段)
「昼までは早い動きで、深浦さんに面白い手があると思っていました
が、駒得すればするほど、居飛車を持つ自信がなくなってきました。
よって振り飛車を持ちたいですね」(日本将棋連盟理事・青野九段)
「(5七の)金を取れれば、駒得が大きく居飛車を持ちたいですね。
ただ、先手からの▲3四桂が入れば振り飛車も面白いと思います。
難しいですね」(大盤解説会で聞き手を務める、室谷女流1級)
深浦が封じている間、対局室にて待つ桐山九段と広瀬
深浦が封じ手を手に対局室へ戻ってきた
封がきちんとなされていることを確認して、署名を行う広瀬
深浦が駒を駒箱に納めて1日目の対局は終了
(吟)