立会人の島九段、副立会人の豊川七段が控え室で将棋の検討を行っている。が、内容はどうやら別の将棋のよう。何の将棋ですか? と尋ねると、「趣味の将棋です」と島九段。王位戦の将棋については、▲6六角(17手目)を見て「ひょっとして地下鉄飛車ですか? 『島ノート』に出てきそうな戦型ですね。成功すればいいんですけど失敗するとひどいんですよ」と語った。
(検討を行う豊川七段(左)、島九段(右)。局面は「ひねり飛車」のようだ)
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立会人の島九段、副立会人の豊川七段が控え室で将棋の検討を行っている。が、内容はどうやら別の将棋のよう。何の将棋ですか? と尋ねると、「趣味の将棋です」と島九段。王位戦の将棋については、▲6六角(17手目)を見て「ひょっとして地下鉄飛車ですか? 『島ノート』に出てきそうな戦型ですね。成功すればいいんですけど失敗するとひどいんですよ」と語った。
(検討を行う豊川七段(左)、島九段(右)。局面は「ひねり飛車」のようだ)
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本局の中継では、対局室に設置された「対局者カメラ」で両対局者の様子を知ることができる。こちらもあわせてお楽しみいただきたい。
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今回の対局は、チャットを使っての解説が行われている。解説を担当するのは阿部健治郎四段。 阿部四段に本局の戦型予想を依頼すると、次のような答えが返ってきた。
「戦型ですが、予想というより100%居飛車対四間飛車穴熊になると思います。第一局に見られた挑戦者の得意戦法です。王位が相穴熊を受けて立つかは微妙です。今回は王位が先手なので舟囲いから急戦する手もありそうです。先手の一手を生かして穴熊が未完成のうちにポイントを稼ぐ指し方です」
見てわかるとおり、後手の穴熊に集中砲火を加える陣形である。攻めが成功すれば、穴熊の堅陣といえど信じられないほどあっけなく崩壊する。それほどの破壊力を秘めた戦法だ。ただし柔軟性に乏しく、失敗したときのリカバリが難しい。こう進むとは限らないが、いずれにせよ深浦王位が「積極的に動いていこう」という姿勢であることは間違いないだろう。
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