午前11時の局面 (2) 高雄の間で行われている佐藤-松尾戦。羽生-丸山戦と同じく、横歩取りに進んだ。互いに「中住まい」と呼ばれる位置に玉を構えている。固くはないが、飛車角、大駒の打ち込みには強い陣形だ。飛角が激しく動く横歩取りにはうってつけの囲いとも言える。横歩取りは、互いに少しでも誤ればすぐに「終わり」になってしまうような怖い戦型。緊張感漂いつつも、華々しい戦いを見られることだろう。 (文)