2019年1月19日 (土)

両対局者の記念撮影

Dsc_6042001  (樂雅臣氏作の「輪廻 熾」のオブジェと記念撮影に応じる里見女流名人・左と挑戦者の伊藤女流二段・右)

Dsc_6070001  (いつも以上に険しい表情の里見女流名人)

Dsc_6073001  (緊張感のある表情を見せる伊藤女流二段)

Dsc_6091001  (岡田美術館名物の風神雷神の大壁画をバックに)

(琵琶)

女流名人戦五番勝負開幕

里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負。第1局は2019年1月20日(日)に神奈川県足柄下郡箱根町「岡田美術館 開化亭」で行われます。対局開始は9時30分。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。立会人は青野照市九段、記録係は野田澤彩乃女流1級。スポーツ報知の観戦記担当は相崎修司さん。現地大盤解説の解説者は福崎文吾九段、聞き手が鈴木環那女流二段と山口恵梨子女流二段。香川愛生女流三段がゲスト参加します。日本将棋連盟モバイルの公式ツイッターアカウント(@shogi_mobile)では、星野良生四段が本局を解説します。

インターネット中継は銀杏(棋譜)と琵琶(ブログ)が担当します。よろしくお願いいたします。

【主催:報知新聞社】
http://www.hochi.co.jp/hobby/shogi/joryumeijin/
【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
http://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/
【第1局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/45/joryumeijin201901200101.html

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(琵琶)

2018年2月 4日 (日)

感想戦

Dsc_0588(防衛を決めた里見女流名人。ときおり笑顔が見られた)

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Dsc_0607(感想戦後、撮影に応じてくれた里見女流名人)

第44期女流名人戦五番勝負は里見女流名人が3連勝防衛で幕を閉じた。本局のご観戦ありがとうございました。第45期女流名人戦をお楽しみに。


(吟)

両対局者 大盤解説会場に

Dsc_0556(大盤解説会場で対局を振り返る両対局者。▲7三歩成(53手目)に代えて、▲9四歩△7四銀▲2五飛(終局後にコメントした▲2五飛と回られる変化)が「気になった」と里見女流名人。以下△3四銀▲9五飛で「自信が持てない」と里見女流名人は話す。しかし▲9五飛に△9二歩と受けられると「わからなくなったので断念した」と伊藤女流二段)

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(吟)

終局直後

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Dsc_0534(ストレートで防衛を決めた里見女流名人)

―― 第1局と似た形になりまして、積極的に△4五銀といきましたが。

里見 考えながら指していたのですが、飛車交換になって、落ち着けば、手持ちの分、まずまずかなと思っていました。動かれて対処の仕方がわからなくて。昼食休憩明けは自信がなかったです。

―― 形勢を引き寄せたのは?

里見 よくなったと思ったのは、あとのほうですね。△9七竜と引っ張って、少し指しやすくなったかなと。

―― 控室では形勢を損ねるような悪手はなかったといわれていましたが。

里見 局面自体は自信がなかったです。▲2五飛と回られるような変化が気になって。

―― 女流名人9連覇になりました。結果については。

里見 結果を残せたことに関しては、素直にうれしいです。

―― 最強の挑戦者を迎えてのシリーズになりました。里見さんの充実ぶりをよく耳にしたのですが、これまでの8回と手応えの違いなどはありましたか。

里見 準備段階で楽しく、精神的に安定して勉強できたかなと思います。

―― 伊藤女流二段とは今年度4回目のタイトル戦になりましたが。

里見 形勢を損ねたら、逆転をするのは難しいので、最初をしっかり指さないといけないと思っていました。

―― 女流五冠を堅持されまして、ファンのみなさんは、女流六冠制覇を期待すると思うのですが。

里見 まだ足りないところもたくさんありますので、結果というよりも、いい状態で勉強を続けられるように頑張りたいと思います。

―― 三段リーグでも重要な対局が続くと思いますが。

里見 勉強していくしかないので、日々の積み重ねを大事にしていきたいと思います。

―― 来期は大台の10連覇が懸かるシリーズになりますが。

里見 いまは何ともいえないのですが、その時に充実できるようにしたいなと思います。

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(伊藤女流二段)

―― 序盤はどのように。

伊藤 第1局の反省というか。早めに飛車先を交換してみようかと。それでも△4五銀と出られる形なんですね。

―― 飛車交換から、▲8六飛と打ちましたが成算は。

伊藤 よくできそうな予感がしたので、動いたのですが。飛車交換したら、早めに戦いにしようと思っていました。

―― 昼食休憩のあたりの形勢は。

伊藤 よくできそうな気はしたのですが、わからなかったですね。

―― 本局を振り返ってどうでしたか。

伊藤 選択肢がいろいろ多い将棋で、終始わからなかったです。結果は残念でしたが、また次にいかせるように頑張りたいと思います。

―― 3局を通して、シリーズを振り返ってください。

伊藤 ちょっと第1局、第2局は後悔が残っています。第3局は悔いが残らないようにと思って指していたのですが。結果に繋がらなかったのは残念です。
―― 里見女流名人とは今年度4回目のタイトル戦になりました。ほかの棋戦でもまた当たる可能性があり、超えなくてはいけない相手だと思うのですが。
伊藤 チャンスがつかめなかった対局もいろいろあるので、実力不足だと思います。

―― 来期は女流名人リーグを戦うことになります。今期が全勝で来期も挑戦の最右翼になると思います。抱負を。

伊藤 一局、一局集中して指すだけです。頑張ります。

(吟)

里見女流名人が防衛

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第44期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第3局は、104手までで里見女流名人が制しました。終局時刻は16時1分。消費時間は▲伊藤2時間57分、△里見2時間16分。これによりシリーズ成績は里見女流名人の3勝0敗となり、タイトル防衛が決まりました。里見女流名人は、自身の持つ連覇記録を9に伸ばしました。

(睡蓮)

里見女流名人勝勢

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図は先手の伊藤女流二段に▲5八銀と使わせて、△8五馬と引いた局面。先手陣はカナ駒を投入して固くなったが、攻め駒が不足している。

Twitter解説の村田顕六段の形勢判断は後手勝勢になっている。

Dsc_0438(強烈な反撃で、勝勢に持ち込んだ里見女流名人)

(吟)

里見女流名人ペースを握る

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残り時間は▲伊藤女流二段42分、△里見女流名人56分。後手がじわりと△8七角成から△7六馬としたのが図の局面。先手の攻めはやや心細く、後手の里見女流名人がペースを握った。

■Twitter解説■
村田顕弘六段>△6五角から馬を作って急所に配置。落ち着いた素晴らしい指し回しですね。8七に歩が落ちていればすぐに見えるのですが。格調が高い手順です。(後手有利)

Dsc_0441(9連覇に向かって、歩みを進める里見女流名人)

(吟)

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