おはようございます。箱根町は時折、雪がぱらつくこともあり、空気の冷たい朝を迎えました。まもなく対局開始です。
【本日のスケジュール】
09:30 対局開始
10:30 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
13:30 現地解説会開始
14:30 午後のおやつ
現地大盤解説会は事前申込制で、すでに締め切っています。
【スポーツ報知 捻挫で松葉づえ姿も…V10目指す里見香奈女流名人「全ての力を出したい」】
https://www.hochi.co.jp/topics/20190119-OHT1T50117.html
【スポーツ報知 女流名人戦きょう開幕…里見香奈女流名人、28年ぶり棋戦10連覇懸かる】
https://www.hochi.co.jp/entertainment/20190119-OHT1T50254.html
【日本将棋連盟 女流名人戦五番勝負の展望】
https://www.shogi.or.jp/news/2019/01/1045.html
(琵琶)
(来賓代表あいさつ 勝俣浩行・箱根副町長=町長のコメントの代読)
「岡田美術館杯女流名人戦は、箱根の新年の風物詩として定着してきており、箱根町で対局が行われること、心より歓迎申し上げます。里見女流名人と伊藤女流二段によるファンの注目の対局が、箱根を代表する美術館である岡田美術館の開花亭という素晴らしい場所で開催されることを楽しみにしています」(以上、勝俣箱根副町長)
「女流名人戦や女流棋界が立ち上がったときと、私の四段昇段が1974年で同じです。また、岡田美術館杯女流名人戦になるときにも理事として関係させていただきました。五番勝負は絶対王者に挑む図式です。昨年3連敗した伊藤女流二段は期するものがあると思います」(以上、青野九段)
本日の更新は以上です。明日は9時30分に対局が開始されます。よろしくお願いいたします。
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)
「新年にAbemaTVで放送された対局では、伊藤女流二段が里見女流名人を破って優勝しました。そうしたきっかけが自分の気持ちを変えることもあるのではと思います。明日の開幕局は五番勝負を占うのに重要です。伊藤女流二段がまだまだ及ばないと思えば、そういう結果になるでしょうし、そろそろ勝てるころだと思えば白熱した争いになると思います。将棋は気持ち次第のところもあると思っています」(以上、青野九段)
「いま将棋が歴史的な将棋ブームです。そうした中で女性の将棋は内容が強くなっています。いまほど日本社会で注目されていることは、これまでなかったのではないかと思います」(以上、福崎九段)
「私も岡田美術館を見学させていただきました。亡くなった父と最後に旅をしたのが岡田美術館で、思い出の場所で忘れられない宝物のような記憶が絵を見ながらいろいろ思い出されました。その場で聞き手を務められることを感激しています。前期、大盤解説会の聞き手を務めたのが決着局になった五番勝負の第3局でした。大盤解説会にこられた伊藤女流二段が泣いてしまい、感想を求めたのですが、涙で言葉にならない状況でした。その彼女がこうして挑戦者になってぶつかっていきます。パワーアップした内容を見せてくれるのではと楽しみにしています」(以上、鈴木女流二段)
「私は明日の戦型予想をします。伊藤女流二段は相振り飛車や相居飛車が好きです。里見女流名人は居飛車を指すこともありますが、タイトル戦では相振り飛車が多いです。本局では相振り飛車になるのではと思います。明日は開幕戦ということで、振り駒が大事ですよね。先手になればうれしいと思うかもしれません」(以上、山口恵女流二段)
「明日の対局の記録係を務めますが、振り駒は小林館長が行います。記録係は普段も務めることはありますが、タイトル戦はやはり特別な空間です。なかなかない機会ですので堪能したいと思います。私も明日の対局を楽しみにしています」(以上、野田澤女流1級)
「今回、ゲストということで、大盤解説の聞き手とスポーツ報知の紙面のコメントのお手伝いをさせていただきます。対局者や関係者とともに岡田美術館の見学をさせていただきました。その中で特に上村松園さんの作品が印象深いです。ほかは男性が描いた作品が多かったのですが、女性らしい女性の目を通した美人画が心に残りました。私は日本画について詳しくありませんが、心豊かになれました。普段将棋を指さないという方でも明日からの女流名人戦をゆっくり観戦いただくと、いい時間になるのではないかと思います」(以上、香川女流三段)
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)
「年末に不注意でけがをしてしまい申し訳なく思うと同時に、箱根入りの道中で助けてくださった関係者の皆さまに感謝申し上げます。明日第1局が始まりますが、いま持っているすべての力を出し切れるよう、集中して指していきたい思います。また、年明け初めてのタイトル戦ですので、将棋そのものを楽しんで指していきたい気持ちもあります。どうぞよろしくお願いいたします」(以上、里見女流名人)
「午後に岡田美術館を見学させていただきました。小林館長の丁寧な解説で、貴重な作品に触れられてうれしく思います。昨年に続いて挑戦できてうれしく思いますけれど、昨年は内容も結果もストレート負けで悔しいシリーズになってしまいました。今回は盛り上げられるようにという気持ちがとてもあります。それが結果につながればうれしく思います。里見さんが相手ですので厳しい戦いが待っていますが、全力でぶつかっていきたいと思います。里見さんと盤を挟む機会ですので、悔いの残らないように指したいです」(以上、伊藤女流二段)
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)
18時から「箱根仙石原プリンスホテル」で前夜祭が行われました。
「朝日新聞の夕刊で里見女流名人が故郷の島根県出雲市について熱く語っている記事を拝見しました。ふるさとを誇りに思えるのは素晴らしいことと思います。私も第2局の出雲にいきますので、おすすめスポットやおいしいそば屋を教えていただけたらと思います。3日前のスポーツ報知でタイトル獲得は目標ですが、里見さん相手にこれまでと同じような将棋を指していては厳しいです。反省と改善を生かした将棋を指したい。非常に力強い決意を感じました。頑張ってください」(以上、丸山社長)
「昨年の伊藤女流二段は私も同行させていただきまして、話をする機会があったのですが、少し緊張感がありました。今年は大変自然体で歩く姿もゆったりといいますか、おおらかさを感じました。里見女流名人は死角がない感じ。どこを攻めたらいいか探すのが大変なくらい充実されています。緊張感を持って戦われるのではないかと思います。どんな条件でも、適応する能力がタイトルホルダーかと思います。それが魅力で強さで、里見女流名人は昔から兼ね備えています」(以上、清水常務理事)
「女流棋士の中でも最強の2人の対戦ということで注目されていると思います。2年連続でがっぷりとした勝負を繰り広げてくださると思います」(以上、小林館長)
(書き起こし=銀杏 写真=琵琶)