« 福間女流名人の防衛が決まる | メイン | 感想戦 »

2025年4月11日 (金)

終局直後

終局直後
(終局直後の様子)

福間香奈女流名人

▼福間香奈女流名人の談話

── 本局は相振り飛車になりました。序盤の作戦は。
福間 1手1手考えながらやっていました。

── 昼食休憩前、▲8五桂と跳んで仕掛けていきました。
福間 難しいところでなので、ゆっくり考えてから昼休明けに指そうかなと思っていました。

── ▲7一と~▲5五角と進んだ手応えは。
福間 難しいと思ったのですけど、玉形が結構しっかりとしているので、攻めに専念しやすいかなと思っていました。

── よくなったと感じた局面は。
福間 ▲6三角と打っていった辺りです。

── 一局を振り返って。
福間 中盤辺りが難しい将棋だったかなと思います。

── シリーズ全体を振り返って。
福間 自分の悪いところもたくさん出てしまったかなと思うのですけど、最後まで気持ちを切らさずに指すことができたかなと思います。

── 女流名人防衛です。
福間 しっかり負けた将棋を改めて反省して、次に向かえればと思います。

西山朋佳女流三冠

▼敗れた西山朋佳女流三冠の談話

── 序盤の駒組みは。
西山 端を攻められる展開になりやすいと思っていたのですけど、本譜の形で受けてどうなのかなと思っていました。

── 昼食休憩前後の形勢判断は
西山 ▲7五歩があまり読めていなかったので、そのあとどういう方針で指していいか、よく分からなかったので、本譜はかなり模様を悪くしてしまったのかなと思っていました。

しっくりくる手が見つけられなかったので、火がつきすぎているような。実戦的にはちょっとずつ大変な将棋だと思っていました。

── 長く粘る展開が続いていました。
西山 成香が2枚なので、入玉さえできれば混沌としてくるかなと思ったのですけど、本譜はちょっとずつ足りないというか、入玉できたとしても駒数の差がつらい展開になりそうだったので、少し厳しいと思っていました。

── どのあたりで形勢を悪くしたのか。
西山 ▲9六金打で絡まれてみると結構玉が狭いので、反撃に転じるタイミングも難しく、少しずつ厳しいと感じました。

── 一局を振り返って。
西山 やはり▲7五歩と突かれた辺りの手順で、もう少し何かあったのかなという気がします。

── シリーズ全体を振り返って。
西山 力戦調の出だしの将棋で、1手1手の形勢判断をできるだけ誤らないように思いながら指していたので、結果に直結するような局面での形勢判断があまり思わしくなかったたり、そういったところが課題なのかなと思います。

── 来期リーグに向けて。
西山 色々な方々と指す機会になるので、色々と楽しみを見いだしつつ指していければと思います。

(夏芽)

カテゴリ