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2026年2月

2026年2月 9日 (月)

西山新女流名人囲み取材

感想戦のあと、あらためて西山新女流名人に取材が行われました。

Dsc05099_2 取材の前に花束の贈呈が行われた。

Dsc05120報道陣の囲み取材の様子。

――女流名人のタイトルを奪取されて、あらためていまのお気持ちを聞かせてください。
「過去の女流名人戦のタイトル戦に出せていただいた時も、挑戦して失敗するということが続いていたかなというところで。内容自体は女流名人戦に於いては、満足のいく結果であったんですけど。結果がいまひとつついて来ていなかったところで。今期、挑戦者になれたのも、幸運な面はあったのですけれど。反省点もありながらも、なんとか3連勝という形で奪取できて、嬉しく思っています」

――福間女流五冠に番勝負でストレートで勝たれるのは、おそらく初めてかと思います。その点はいかがですか。
「いまお聞きして、確かにいつも、私自身もフルセットだったりが多いので。そういっていただくと、確かにそんな気がします。こういう形で奪取できたのは、凄く幸運だったかなと思います」

――タイトルと獲った喜びを一番伝えたい人はどなたでしょうか。
「あ、はい(笑)。えーと、夫はもちろんなんですが、結婚に伴って親族も増えましたので。本当に、親戚みなさん一同、応援してくださっていて。リアルタイムで見てくださったりしていたので。結構、意気込んで挑んではいました。結果がこういうふうについて来たのは幸運で、よかったなと思います」

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――本シリーズ全体を振り返って、いかがでしたか。
「評価値に関わらず、というか。結構難解な将棋であったことが幸いしていたというか。今日の対局でも、感想戦で一番やったところですけど、私が攻めていた展開のところで、おそらく評価値はきっと私のほうが悪かったのですけれど。(その局面で先手が)正解を指すとなると、結構難しかったのかな、というところで。感想戦でもはっきりした結論が出るのに時間がかかったので。そういう局面の難解さだったりとか、難易度が、いい方に転んだというところは、幸運といえるのかなと思います」

――第2局では、劣勢と見られたところからの粘りで逆転につなげたところもあったかと思います。粘って逆転というところについてはどう感じていますか。
「序中盤で失速して、終盤でなんとか追いついていけるように、という展開が、全体的に他の公式戦でも目立つかなと思うので。そこはやはり、もう少し修正していかないといけないなと常々思っています」

――昨年、ご結婚されて、何かそれによって変わったようなところはあるのでしょうか。
「うーん……、難しいんですけど(笑)。日々の時間の使い方というか。メリハリがつくようになったかなと思っていて。遊ぶときは遊ぶというか。頑張るときは頑張る、みたいな感じで。時間の使い分けが以前よりできているのかなとは思います」

――以前はそうではなかった部分がある?
「そうですね。ダラダラと、というか(笑)。例えば、他の方の将棋の中継を、ただ画面を見て過ごす、みたいな時間もあったのですけど、そういうのは減ったかなというか。見るならば、しっかり学ぶというか。使い方がちょっとずつ変わっているかなと思います。中継とかも一緒に見てくれたりするので、必然的に濃くなるのかなという感じです」

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――昨年の11月にご入籍されてから、女流公式戦の成績が9勝1敗です。これは(結婚と好成績が)連動していると言っていいでしょうか。
「結構、休養期間を取っていたんですよ。ガッツリ休みたいなと思っていたので。中学2年の終わりに奨励会に入ってから、2週間に1回は必ず重要な対局があるという環境だったなというのを思い返して。長期の休みってなかったんじゃないかなと。それで、ちょっと1回ガッツリ休んでみようという試みをしていました」

――結婚で、1回ガッツリ休んだというのは、いい方向になったと。
「ただ、わりと勉強不足みたいなことが反映されてしまってはいるので。その中で、ただ結果がついてきているというか。気力が充実したところはあるかなと。そこが結構、逆転勝ちだったりに結びついていた面はあったと思うのですけど。技術的には、ブランクを意識的に作ったところはあるので、ここからしっかり調整していきたいなと思っています」

――今年は、白玲のタイトルを防衛すると、クイーン白玲となり、(男性棋戦の)フリークラスに転入するということで、とても重要な年だと思うのですが。やはり、そこを重点的な目指すという思いはありますか。
「自分に取っては、1局、1局という意識で指してはいるので。新しい形で注目はいただいているのかなとは思うのですけれど。私自身は、とにかく盤上に集中したいなとは思っていまして。七番勝負で4時間という長丁場ではありますので。その中でしっかり、それぞれのタイトル戦のシーズンに合わせて、コンディションを整えられるか、というところに集中することが自分に出来ることかなと思います」

以上で第52期五番勝負の中継を終わります。ご観戦誠にありがとうございました。
(八雲)

2026年2月 8日 (日)

感想戦の様子

Dsc05074 解説会場から戻り、改めて感想戦が始まった。

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Dsc05094立会人の戸辺七段も検討に加わった。

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(八雲)

大盤解説会場へ

両対局者は感想戦の前に大盤解説会場に向かい、ファンにあいさつしました。

Dsc05052西山新女流名人。

Dsc05056福間前女流名人。

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(八雲)

終局直後

Dsc05033 終局直後、両者にインタビューが行われた。

Dsc05018_2西山新女流名人。

【西山新女流名人インタビュー】
――序盤は福間女流名人が攻めて、西山女流二冠が受ける展開でしたが、その辺りはどう見ていましたか。
「序盤戦は方針が難しいなと思っていまして。途中、銀桂交換で模様がいいのかなと思っていたのですけれど、進むに連れて、こちらの攻めも細いことがわかってきて。少し自信をなくしていました。途中は△7五角(84手目)が勝負手気味だったのかなと思うのですが。本譜は嫌味もある展開で難しかったのかなと思います。

――△5二金(60手目)を打たれた辺りの形勢判断はいかがでしたか。
「その辺は少し楽観してしまっていたので。△8五飛(64手目)に対して、本譜(△8四桂)じゃない順も掘り下げるべきだったのかなと思います」

――△6六銀(94手目)の王手飛車取りが入って形勢が後手に傾いたと控室では見られていましたが、その辺りご自身ではいかがでしたか。
「いえ、その感覚はあまりなかったので。まだ難解かなと思いながら指していました」

――勝ちを意識された局面はどの辺りでしょうか。
「成桂で馬を取ったあとの展開(△4七成桂(126手目)に本譜は▲同玉で先手玉に詰みが生じたが、▲同歩や▲5五玉ならば△3一竜と馬と取る展開が生じる)が、こちらに脅威が少ないのかな、というところで好転しているかなと思いました」

――五番勝負を3連勝で3期ぶり2回目の女流名人を獲得されました。いまのお気持ちを聞かせてください。
「ここ数年、連続でお世話になっていたタイトル戦ということで、一つ結果を挙げられて、そこは嬉しく思っています」

――昨年10月以来の女流三冠にも返り咲かれました。今後に向けても意気込みを利かせてください。
「今シリーズに於いても、運の面も大きかったかなと思うので、しっかり反省して、今後も目標を持って頑張っていけたらと思います」

Dsc05041福間前女流名人。

【福間前女流名人インタビュー】
――序盤は積極的に攻めていかれましたが、序盤戦はどう見ていましたか。
「自然な進行で攻めていけているのかなと思っていました」

――厳しいなと思われた局面などはありますか。
「途中ちょっと、手厚く受けるような展開にするべきだったのかなと思います」

――今シリーズは失冠という形になってしまいましたが、いまの率直な思いを聞かせてください。
「力不足だったと思うので、仕方のない結果かなと思います」

――来期の女流名人リーグの戦いも始まります。それに向けた意気込みを聞かせてください。
「地力を高められるように、目の前の対局に集中したいと思います」

(八雲)

西山が女流名人を奪取

Joryumeijin202602080101130図の局面で福間女流名人が投了しました。終局時刻は17時6分。消費時間は▲福間2時間59分、△西山2時間34分。
勝った西山女流二冠は3勝0敗で女流名人を奪取。第49期以来、2期目の女流名人獲得です。
敗れた福間女流名人は85回目の女流タイトル戦登場で、初のストレート敗退となりました。

(紋蛇)

後手優勢

2026020810716時30分頃の局面。
図の▲3一角成に、後手は飛車を逃げずに寄せにいく手もあると見られており、すでに形勢は後手優勢から、勝勢に近いと見られています。西山女流二冠が3年ぶり2回目の女流名人タイトル奪取に近づいています。

Dsc04884_2西山女流二冠は3つ目のタイトル奪取が見えて来た。

(八雲)

後手好調

2026020894図は16時頃の局面。
西山女流二冠の猛攻が続き、図は王手飛車取りを掛けたところです。図から▲4八玉△7七銀不成と進み、駒割りは先手の桂損に。昼食休憩明けの辺りは先手が指しやすいと見られていましたが、中盤の攻防で後手が追い上げて、現局面では追い抜いたかもしれません。

Dsc04921西山女流二冠が中盤の攻防で一気に追い上げた。

Dsc04922福間女流名人はあとのない戦いでピンチを迎えた。

(八雲)

揮毫コレクション

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Dsc04879 芹沢博文九段。

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Dsc04877モバイル中継の解説でもおなじみの川上猛七段の揮毫もあった。

(八雲)

午後のおやつ

14時半を回り、対局者のおやつが運ばれました。注文は、福間女流名人が「アイスミルクティー」と「カフェオレ」、「緑茶」。西山女流二冠が「モンブラン」と「アイスカフェオレ」、「緑茶」です。なお、西山女流二冠は同じドリンクを13時の対局再開時も注文しています。

Dsc05009福間女流名人の注文。

Dsc05004西山女流二冠の注文。

(八雲)

現地大盤解説会始まる

13時から現地大盤解(事前申込制で締切ました)が始まりました。解説は立会人の戸辺誠七段が兼任で務めます。聞き手は鈴木環那女流三段です。

Dsc05002 会場はいちいのホール4階の小ホール。80人ほどの会場が8割ほど埋まっていた。

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Dsc04995 鈴木女流三段は解説会の前に控室の継ぎ盤でしっかり検討をしていた。

(八雲)

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