終局直後
(福間女流四冠は2連勝とし、女流名人奪還まであと1勝)
―序盤の構想について。
福間 動いていって手得を主張して指していたのですが、1手間違えると上ずってしまう形になるので、一手一手考えながら指していました。
―21手目▲3五歩で開戦したあたりは。
福間 じっとしていてもあまりよさが出ないと思ったので、仕掛けていきました。
―38手目△4四歩に対して▲3三歩のあたりの形勢判断や手応えは。
福間 あまりゆっくりできないので、踏み込んでいくところかと思っていました。
―56手目△4六角に▲同歩△6五銀打から長い終盤になった。
福間 具体的によくできそうな局面だったので、慎重に指していたのが裏目に出てしまったかと思います。
―優勢を意識したのは。
福間 いや、でも最後のほうですかね。(127手目▲7六同金で)2枚目の飛車を取って、攻めることができたので。
―一局を振り返って。
福間 序盤はちょっと難しいところだと思うのですが、指しやすくなってから乱れてしまったので、そこが反省の残るところです。
―地元出雲では3年ぶりの勝利、大盤解説会でもたくさんの方が見守った。
福間 昨日、4年ぶりに前夜祭を開催していただいて、すごく励みになりました。でも、今日は盤上に集中していたので、あまり余計なことを考えてはいなかったです。
―次局への意気込みを。
福間 次の対局は少し空くので、しっかり修正して挑みたいと思います。
(西山女流名人はあとがなくなった)
―序盤の構想について。
西山 経験がない形となりましたが、▲2五歩が入っていない、普段の対抗形との違いを少し考えながら指していました。
―38手目△4四歩には▲3三歩と打たれた。
西山 軽視していたというか、(△4四歩では)△5五歩などで、いったん攻めをいなす感じで考えなければいけなかったかと思います。
―終盤は長かった。
西山 駒損なので、少しずつ厳しい形勢だとは思っていたのですが、自分の手の入れ方などで長い戦いにできたかなと思います。
―一局を振り返って。
西山 全体的に苦しい時間の長い将棋だったかと思います。
―カド番になった。
西山 あまり星取りのことは気にせず、次局も課題を持って挑めればいいかと思っています。
(飛龍)